2014年7月31日(木)

 とうとう7月最後の日。今日も暑い日でしたが、夜は「自然と本の会」と西鳥取公民館との共催の「海蛍観賞会」。なかなかの人気で断るのに困るほどなので、最近は市の広報誌に載せるだけにしています。それでも今年も50人以上の一般参加がありました。会員と家族は計算に入れていませんので、実際はもっといました。「海に行ったら飛んでいる」と思っている人もいるようですが、実際は海中にいる小さな甲殻類が危険を感じたり興奮した時に出す物質が酸素と化合して出す光です。採取の仕方も見せ方もだんだん上手になって来たので十分に楽しんでもらえるようになりました。今夜はワイングラスに入れたのも観てもらいました。

2014年7月30日(水)

 また暑さが続くようになりましたが、今日は一雨来るかなと期待される空模様でした。台風が2つもできているせいでしょうか。雨は期待しながら、帰りに降られると嫌だなとも思いながら、会議に出かけていました。3時間も続く会議はウンザリですが、終わっても雨は降っていませんでした。代わりにこんなきれいな夕焼けが見られました。大阪湾の向こうの淡路島に陽が沈むところです。この街の朝陽は期待できませんが、夕陽はほんとうにきれいに見えるところだと思います。こんな雲は初めて見たように思います。名前があるのでしょうか。元「お天気おじさん」の知人がいるので聞いてみたいと思っています。

2014年7月29日(火)

 日の暮れ頃に浜辺に行くと、大阪ではあまり見られない花が咲いていました。暖かい地方の海岸部では珍しいこともないハマユウ(浜木綿)別名ハマオモト(浜万年青)です。花の咲き方が面白いと思います。ヒガンバナ科だそうです。そう言えば似たところがあるようです。食べる人はいないでしょうが、嘔吐や下痢をするそうです。万葉集の柿本人麻呂の歌「み熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へど直に逢はぬかも」は見た形をよく捉えて自分の心を託していると思います。俳句では夏の季語になっています。

20141年7月28日(月)

 今日は昨日よりも一段と涼しくなりました。これが続けばありがたいのですが、まだまだそういうわけにはいかないでしょう。代表をしている会の機関誌の最新号がやっと仕上がりました。ただし、これはその一歩前のものです。私は編集長ではないのですが、仕上げの段階では引っ張り出されて手直しをしています。数日はこれにかなりの時間を取られました。絵やカットも会員のものですが、版下作りも印刷もすべて会でやっているのでなかなか大変なところもあります。何しろ金のない会ですのでで出来ることは自前です。会員の手に渡るものはカラー版ではないのですが、そろそろカラーにしたいなと検討中です。

2014年7月27日(日)

 今日は少し雨があってちょっと涼しくなりました。いつも鳥を見に行く河口のハマゴウ(浜栲)の花が咲いています。自然の状態の海岸がたくさんあった頃には珍しい植物ではなかったようですが、今では他ではあまり見らないようです。果実は蔓荊子(まんけいし)という生薬で鎮痛・消炎作用があるそうです。ユーカリに似た芳香があり、「浜香」と呼ばれていたこともあり、「浜這」が訛ったのが名前だとも。浜を這ってどんどん広がっているので納得できます。注目するようになってからでも倍近くに広がっています。

2014年7月26日(土)

 市内一の神社で伊勢大神楽があるというので夕方出かけてみました。四国のいろいろな神社に伝わる物語性のある劇的神楽を想像していましたが、全く違ったものでした。獅子舞と寄席で見るような曲芸と漫才で成り立っていました。伊勢流神楽にもいくつかの系統があるようですが、今日観たのは獅子神楽ともいうようで獅子頭を神体として各地を巡って祈祷やお祓いを行うもの。それに対して、四国の神社に伝わる神楽は神話や神社の縁起を劇的にして娯楽性を高めた出雲流神楽。私には後者の方がおもしろかったのですが、近畿の神社は伊勢に近いこともあって伊勢神宮の系統。四国の神社は中国地方と同じく出雲大社の系統になっていることに初めて気づきました。でも、この古い神社には独自の神楽はなかったのでしょうか。

2014年7月25日(金)

 猛烈な暑さになりましたが、日ごろ鳥見をしたことがない人たちを案内してまたアオバズクを見に行きました。今日は楠の隣の槇に移っていました。太陽も枝や葉も邪魔をしてあまりよく見えませんでしたが、母と子と父も少し離れているのがわかりました。そしてまた河口へ行ってみたら、チュウシャクシギの群が今日は波打ち際にいました。ウミネコは1羽だけしか見えませんでしたが、同じところで餌獲りをしていました。餌は共通で蟹などではないかと思うのですが、争うこともなく仲良くしていました。喧嘩する必要がないほどたくさんいるのでしょう。

2014年7月24日(木)

 梅雨明けのとたんに猛暑到来ですが、河口に行ってみると何とチュウシャクシギ(中杓鴫)の群がいました。彼らは春と秋の渡りのシーズンに立ち寄って何週間かいるのが常です。例年よりちょっと早いとか遅いのはよくあることですが、真夏に来ているなんて初めてのことです。今年はミヤコドリやセイタカシギなど、こちらには初めての鳥たちの姿が見られました。それはうれしいことでしたが、こうなると異常だとしか言えなくなります。高知県のヤイロチョウ(八色鳥)も今年は大変少なかったとのこと。野鳥の世界にもかなり異変が起こっています。

2014年7月23日(水)

 蝉が盛んに鳴くようになって、去年より8日遅くアオバズク(青葉木菟)の雛が姿を現しました。鳩くらいの中型のフクロウです。青葉の頃に渡って来るのが名前の由来だそうです。今年の雛はどうやら1羽(右側)のようです。この楠の大木のどこかに巣があるようで、毎年ここで雛が生まれています。しかし、葉が繁った中にいるので見つけ出すのはなかなか難しいのです。探していたら先に来て三脚を立てて狙っている人がいる場所を教えてくれました。

2014年7月22日(火)

 稲がかなり育って来ましたが、全国のほとんどの田んぼでジャンボタニシの被害が出ています。稲が大きくなってくれば大丈夫ですが、小さいときには食べられて植え直すところもあるようです。私たちが子どもの頃にはタニシをオカラと煮てもらって食べてましたあ、そんなものも味わうことがなくなりました。昔からいた日本のタニシはもうめったに見られなくなって目につくのはジャンボタニシばかり。こんなの食べる気になれません。ほんとうの名前はスクミリンゴガイというそうですが、1981年に食用として台湾から長崎県と和歌山県に持ち込まれたのが最初だそうです。1983年にはほとんどの府県で養殖されるようになったそうですが、需要がそれほどなく廃棄されたものが生き残って繁殖しているようです。外国の生き物を軽率に移入すると被害は私たちだけでなく、生態系にも及びます。有害植物も有害動物も一度根付くとそう簡単には除去できません。困ったことです。

2014年7月21日(月)

 近畿の梅雨明けも宣言されたようです。「海の日」だったようですが、最近は何の日でもあまり関心がなくなりました。でも、青を名前に持つアオスジアゲハ(青筋揚羽)が庭にやって来ていました。この青の部分には鱗粉がないのでアサギマダラ(麻黄斑)のようにマジックで字が書けるはずですが、そんなことをしないのは旅する蝶ではないからでしょう。アゲハチョウ類は翅を開いて止まるのが普通ですが、これは閉じていることが多いようです。また翅の表と裏があまり違わないのもこの蝶の特色でしょうか。

2014年7月20日(日)

 和歌山県田辺市の「天神崎の自然を大切にする会」から40周年記念のDVDが届きました。天神崎の一部が高級別荘地として売り出されることが決まり、市民や生徒たちの憩いの場であり心の故郷でもある場が失われると立ち上がったのが高校教師であった外山八郎さんでした。運動を始めた時はイギリスのナショナルトラストのことは全く知らなかったそうです。最初は外山八郎さん数人が苦しい中から資金を調達しなければなりませんでしたが、結果的には多くの人々の寄付によって大部分の土地の購入がなされて天神崎の自然が保全されました。その点で事実上は日本のナショナルトラスト発祥の地です。よくあるような「守る会」ではないのもユニークなところです。「自然を大切に思わない人はいない。今は反対している人たちもやがてわかってくれる」という外山八郎さんの考えが今も続いているわけです。日本もやっと自然を大切にする気運は高まって来ましたが、まだまだこれからです。

2014年7月19日(土)

 昼ちょっと前から取り掛かっていた仕事?がうまく行ったので隣の市の神社までアオバズクの様子を見に行って来ました。雛はまだ巣立ちをしていないのか姿が見えませんでした。そこへ行く途中でこんなものが目に入りました。「神武天皇東征の砌・・・」などということが書かれています。日本史を習っている頃には思いもしなかった場所に自分が住んでいるのをいつも不思議に思います。ここらあたりはそれだけ歴史も古いところなんですね。帰りに「偶にしか行かない馴染みのカメラ店」に寄って来ましたが、そこで見せられたスマートフォンでの情報では「阪南市に豪雨」。空模様は怪しかったので急いで自転車を走らせて戻って来ましたが、やはり「阪南砂漠」。一体どこに降ったのでしょう。夕暮れまで待ちましたが、庭の花々に水やりをしなければなりませんでした。「仕事?」は http://hannanyume.net/ [井戸端会議】をご覧ください。

2014年7月18日(金)

 戦闘地域とは言え、どちらにも関係のない国の民間航空機がミサイルで撃ち落とされるとは何ということでしょう。別のところでは非戦闘員がいようないまいがお構いなしに爆撃をするということも起こっています。21世紀は平和な世紀どころか、世界中がキナ臭くなって来ています。第一次世界大戦から100年ですが、第二次世界大戦の傷跡もまだ残っているというのに第三次世界大戦が近づいていなければいいのですが。軍事力を使わずに紛争を解決するのが国のリーダーの役割であり本当の政治家ではないでしょうか。久しぶりに河口を覗いてみました。海との境目の浜にウミネコが集結していました。泳いでいたのもいました。「渡り鳥 今もどこかで戦争が」というある子供が作った俳句を思い出します。

2014年7月17日(木)

 訪問した家で麹を作っていました。子どものころは親類で作っていたのでそう珍しくはないのですが、久しぶりに見た光景です。これは醤油麹を作るための麹です。別の用事で出かけたのですが、ついでに見学して来ました。〇〇麹というのが最近は流行っていますが、醤油麹は初耳でした。それで漬けたものや自家製の生イーストで焼いたパンもご馳走してもらいました。目下のところはそこまでやる気はありませんが、大変おいしかったのでそのうちやってみる気になるかも知れません。嘗ては「私食べる人」でしたが、最近は自分が食べるものは自分で作るのも苦痛ではなくなっています。

2014年7月16日(水)

 我が家の庭でも蝉が鳴き始めました。クマゼミのようです。でも、探しても幼虫が抜け出た穴も抜け殻も見つけることができなかったので、生まれたのは我が家ではないかも知れません。虫好きの小学生の孫が来ていて、もう1匹いたのを捕まえて喜んでいました。小学生といえば、また行方不明の小学生が出ています。自分の孫もいると他人事とは思えません。はやく無事で見つかってくれればいいのですが。かつては世界で一番安全な国だと言われていた日本がいつの間にかかなり危険な国になってしまいました。景気がよくなったような感じを与えらえていますが、貧困率が過去最高の割合になっているとも報道されています。国民が日々の生活を安心して暮らせる国にしてくれるのが政権を取った政治家たちがまずすべきことだと思いますが、彼らの目は別のところに行っているのではないでしょうか。

2014年7月15日(火)

 我が家の庭のはまだですが、近所で蝉がやっと鳴き始めました。梅雨明けはまだのようですが、太平洋高気圧が強くて雨は少し遠のいているようです。庭の池でクロイトトンボ(黒糸蜻蛉)が産卵が見られました。飛びながらもしていましたが、これは睡蓮の葉に止まっています。こういうのを連結産卵というそうです。「卵期7~13日、幼虫期約50日。1年2世代型」と図鑑には書いてあります。ということは10月にもまた見られるということです。これまでそんなことには注意していませんでしたが、気をつけていたいと思います。

2014年7月14日(月)

 Nさんに今夜ちょっとした物を届けたらスパークリング・ワインを頂きました。「海老で鯛を釣る」という言葉がありますが、今夜もその口でした。Cafe de Paris は有名なブランドだそうですが、このラベルのデザインをしたのがNさんの娘のYocoさん。今やYocoのデザイン画は世界中で引っ引っ張り凧です。Cafe de Paris のホームページにも彼女の絵がたくさん出ていますが、Yoco で検索すると彼女の活躍の場がいかに広いかがわかります。洋書の表紙やTシャツにも彼女の作品が登場しています。我が家の記念すべき日にいただきたいと思っていますが、さて、いつになるでしょう。

2014年7月13日(日)

 時々雨が降る天気でしたが、止み間がかなりありました。午後はトランペットとピアノのジャズコンサートに出かけました。東京のさる大学の同窓会主催の演奏会で、出演は2人とも大学教授というコンサートでした。でもとても気さくなお2人で十分に楽しませていただきました。満員の盛況でした。写真を撮りたかったのですが、撮影禁止と言われたので断念。そこで、初めて出会ったコフキコガネ(粉吹黄金)を代わりに。こんな鈍い色のコガネムシがいたとは。日中はこのように広葉樹の葉を食べているのだそうです。

2014年7月12日(土)

 「梅雨明けかな」と思われるような日でしたが、まだ少し早いようです。明日の午後は雨だという予報です。今朝は溜池の観察会でした。参加者は多くありませんでしたが、子どもたちも大人たちも童心に返ってまずトンボ捕りをしました。指に止まっているのはタイワンウチワヤンマ(台湾団扇蜻蜒)です。捕まえていたのを逃してやるところです。体長は70cmはあります。もっと大型のウチワヤンマがいるのですが、最近は姿があまり見られないとのことです。温暖化の影響でこの南方系のが来て、従来いたのはもっと北へ行ってしまったのかも知れません。

2014年7月11日(金)

 ベネッセとジャストシステムは評判を落としてしまいましたね。高額で買う方がいるから、盗んで売る輩も現れるのでしょう。それにしても個人情報の管理を外注するというのは根本的に間違っているのではなでしょうか。台風が過ぎて暑くなりましたが、こちらはニュースになるほどではありません。夕方、ちょっと遠くへ自転車で買い物に行って来ました。途中の道端にタカトウダイ(高灯台)がたくさんありました。花が咲いていましたが、目立つ花ではありません。3枚の葉から3本の茎が出て、それぞれにまた3枚の葉と3本の茎が出ているがおもしろい植物です。全草に毒があるそうですが、蜜を吸いに来ている蜂がいました。

2014年7月10日(木)

 台風は今夜あたりが心配でしたが、またも太平洋の方を通ってくれました。夕方には青空も見えて月も顔を出していました。今日も家にいる時間はかなり少ない日になってしまいました。半公的な団体で情報発信の手伝いをしているのですが、新しいホームページを作成したのでアップロードしたいとのこと。昨日、出かけて新しいプロバイダーと契約してアップロードも完了したのですが、どういうわけかネットに反映されませんでした。今朝もでかけてやってみたのですが、原因がわからずプロバイダーに問い合わせメールを出していました。その返事が来てその原因らしいことがわかったので、午後も出かけることになってしまいました。パソコンもネットもいつまでたっても悩まされます。何とか見られるようになってヤレヤレ。私の作成ではありませんが http://hannanyume.net/ す。

2014年7月9日(水)

 超大型台風が直角に向きを変えて九州を横断して四国・本州へ向かいそうです。こちらは雨は時々降りましたが、まだ嵐の前の静けさです。台風からかなり離れたところでも既に大被害が出ていて気の毒なことです。台風銀座と言われていた高知県で生まれて育ちましたが、台風の恐ろしさを知ったのは大阪での学生時代の第二室戸台風でした。それ以来、毎年ビクビクしていますが、既に50年以上が無事に過ぎました。今度の台風も大阪湾に入って来ないことを願っています。雨の止み間にバルコニーに出て夜景を撮ってみました。手前右の明るいことろは国道や海の方へ下っている我が家の前の通りで、真中で横に点々と並んでいるのは避難して来ている船の灯りです。右端の明るいところが関西空港です。明石大橋も見える方向なんですが、今夜ははっきりしていません。

2014年7月8日(火)

 嵐の前の静けさなのか、風もなく蒸し暑い日でした。大阪湾にはもう避難して来ている船の灯りが増えて来ました。夕方、田んぼの縁を歩いて来ましたが、ミゾカクシ(溝隠)またはアゼムシロ(畦莚)の花がきれいでした。半円形に咲くおもしろい花です。花びらは1cmくらいしかありません。田んぼの縁や溝でよく繁るからというのが名前の由来です。グラウンドカバーに使われることもあるようです。そこに小さな蛾がとまっていました。以前調べたことがあるような気がするのですが、目下のところは名前がわかりません。

2014年7月7日(月)

 月1回の英語の講座は教科書のようなものはないので、その都度教材は用意しなければなりません。楽しく有意義にその時間を過ごしてもらうことが第一なので、材料を探してそれを教材化するには時間もかかります。でも、それは私自身の勉強にもなって楽しくもあります。今日は七夕ですが、大型の台風も近づいているようで天の川も月も見えません。月の兎ではありませんが、次回は有名な兎の絵本を使ってみようと思っています。誰でも知っているピーター・ラビットです。1902年に出たベアトリック・ポッターの絵本です。英語は100年以上たってもそれほど変わっていません。少し難しい言葉もありますが、中学生や高校生レベルで読めるのではないでしょうか。その原文と絵を使って「スピード・リーディング」のテキストを作ってみました。表紙と1ページを並べてあります。1ページの英文を12秒以内で読める人はかなり力があると言えます。

2014年7月6日(日)

 意外に早くアンプの修理が完了したとのことで呼び出しを受けて昼前に行って来ました。満面の笑みでこれから裏蓋を閉じようとしている店主のMさん(左)と修理者のTさんです。何だかこの前よりもいい音で鳴っているようです。建築物の棟札よろしく、修理者や関わった者の名前など書いて入れました。そして、決めたところに移動をしていると、、、。アレ、また異音が、、、。糠喜びに終わりました。結局、Tさんはまた持って帰ることになりました。そして、夜になって「雑音なくきれいな音で鳴っている」と電話があり、音も聞かせてもらいました。修理に出しても「異常ありませんでした」と返されて来ることがよくあります。その口でしょうか。今度は本当に修復できていて欲しいものです。

2014年7月5日(土) 「英国王のスピーチ」という映画がありましたが、上映されている時は全く関心がありませんでした。ところが、ふとしたことでその内容を知り急に興味が出てDVDを借りて来て映画を観ました。そしてこの本を手に入れて読んでみました。最近は読書量がめっきり落ちていますので久しぶりに読んだ単行本です。普通は原作があって映画ができるのですが、これは映画が出来てから書かれた本です。主人公は王様のジョージ6世ではなく、彼の吃音の治療にあたったライオネル・ローグという医者でもなかったオーストラリア人です。その孫がプロ作家の助けを借りて残された資料を使って書いたものです。小説でもないのにかなり面白くて飽きることなく読み通せました。英国の王室のことも少し知ることができました。イギリスでもアメリカでもスピーチの重さは日本とは大違いです。

2014年7月4日(金)

 例の喫茶店の古いステレオの裏蓋を開けたところです。今は珍しくなった真空管が見えます。このアンプを直してくれそうなTさんが遠路来てくれました。私は今日はほんの少しの時間しか付き合えませんでしたが、アンプの部分を外して持って帰ってくれたそうです。雑音が発生する原因の検討はついたようですから、時間をかけてでも直してくれるでしょう。問題は部品を交換しなければならない時にそれがあるかどうかです。でも、何とかしてくれることを期待しています。そしてここでも懐音再生ができるようになる店主も客もうれしいのですが、、、。

2014年7月3日(木)

 親しい人たちの依頼で昨年の11月から「月1回だけなら」と「やり直しの英語講座」のようなことをやっています。みなんさん「楽しい」と言ってくれていてヤレヤレです。月1回でも続けていいればかなり上達すると思います。もう1つ20年近く続いている上級者のグループがあるのですが、両方ともテキストは自作ですので、月1回が2つになると準備にはそれなりの時間を要します。もう一方はしゃべれる人たちがほとんどですが、こちらのみなさんは「外国旅行した時に少しでもしゃべれたらいい」というのが希望だと思います。でも、英会話の講座ではありません。会話にも役立つことは教えますが、「会話の練習だけしてもしゃべれるようにはならない」と私は思っているのです。これはその講座で使う教材のCDですが、家でも聞いてもらおうと思って作りました。新聞などで盛んに宣伝されているあの教材を意識していますが、これは非売品です。梅雨入りしてからやっと本格的な雨の1日でした。

2014年7月2日(水)

 今日も雨は降りませんでしたが、明日はどうやら本格的に降りそうです。トンボの種類も多いですが、イトトンボだけでも10種くらいはいるようです。イトトンボも大きさはいろいろで、これは大きい方のキイイトトンボ(黄糸蜻蛉)♂です。尻尾の方に黒い斑紋があります。♀は鈍い緑色のが多くて尻尾の斑紋がありません。イトトンボは近づいてもあまり逃げないので写真も撮りやすいし、たいへんかわいいと思います。しかし、肉食だから他の種のイトトンボも食べたりするようです。生きるということは何にとってもなかなか厳しいものですね。

2014年7月1日(火)

 今日が将来、「国が大きな不幸にまた突入するきっかけになった日」とならなければいいのですが。実は今日は「童謡の日」でした。鈴木三重吉が童話と童謡の雑誌『赤い鳥』を創刊して発行したのが1918年7月1日だからだそうです。この雑誌から「カナリア」「赤い靴」「砂山」などが生まれています。その記念すべき日に市内の山手のあるお宅で「童謡の会」を始めたと聞いて個人的興味で「取材?」に行って来ました。残念ながらまだ手探りの状態で期待していたような会にはなっていませんでしたが、地域の大きな憩の場に育って欲しいと思っています。

2014年6月30日(月)

 2階の私の部屋のバルコニーでこんなきれいな虫を見つけました。初めてみました。これは蝶でしょうか、蛾でしょうか。私の基準では蝶は翅の表と裏の模様や色が違います。蛾はそれが同じです。その基準から行くと、これは蛾なのです。半透明で裏も表も同じであることがわかると思います。オリヅルラン(折鶴蘭)の葉の上に置いたので大きさもわかると思います。小さな図鑑で探してみても見つかりませんでした。そこで親しいKさんに頼んで近くに住んでいる共通で親しい専門家のNさんに尋ねてもらいました。NさんはEメールは使ってないので直接聞くには時間がかかるのです。その結果はやはり蛾でした。ホシシャク(星尺蛾)だそうです。尺蛾の幼虫は尺取虫です。食餌植物はイボタとかネズミモチだそうですが、そんな木は我が家にはありません。きれいなのが蝶で汚くて気持ちの悪いのが蛾だと思っている人もかなりいるようですが、こんなきれいな可愛い蛾もいます。

2014年6月29日(日)

 久しぶりに朝食前に散歩に行って来ました。目当ての池の畔に何種類かのトンボがいましたが、これはモノサシトンボ科モノサシトンボ(物指蜻蛉)♂です。イトトンボの1種だと思っていたんですが、イトトンボより少し大きくて別の科になっていました。脚の白い部分と腹部の目盛のようになっているところが目立つのですぐわかります。中型・大型のトンボのように飛び回っていることはなく、ちょと飛ぶとすぐにどこかに止まります。小さなトンボですがなかなか精悍な顔をしていますね。

2014年6月28日(土)

 世はデジタル時代でカメラの世界もフィルムが消えつつあります。音の世界ではレコードやテープはとっくにCDやDVDに変わっていましたが、アナログならではの音が捨てがたいとレコードプレーヤーも復活しています。これは音楽をステレオで聴くことが盛んになった昭和36年に発売された家具調アンサンブル式ステレオの1つです。真空管式アンプの時代でした。今は置いてあっても飾りになっているところがほとんどだと思いますが、この装置はまだちゃんと鳴っています。先日紹介した喫茶店のものです。しかし、寄る年波には勝てず何十分かすると雑音が出て来ます。修理してくれる人を探しているのですが、なかなか難しいところです。

2014年6月27日(金)

 今日も昼間は雨なしでしたが、夜になって降り始めました。その昔、勤めていたこともあり住んでもいたことがある街へ久しぶりに行って来ました。職場の同僚で今は書家として大成しているN氏一門の3年ぶりの展覧会があったのです。「かな」の作品なので女性の弟子が多いようです。ガラス工芸とコラボがあったり、英語混じりの作品があったりで、なかなか楽しめました。写真に写っているのは彼の高弟の2人で、彼女たちも日展入選歴を持つ書家です。その昔の私の教え子たちでもあります。目の保養と懐かしい人たちとの話を楽しんだ半日でした。

2014年6月26日(木)

 沖縄は梅雨が明けたとのことです。泉北では雷鳴混じりでかなり降ったとのことですが、泉南のこちらでは全然降ってません。このトンボは我が家の庭にもいたことがありますが、散歩の途中で見つけたマユタテアカネ(眉立茜)です。草が繁っているちょっと薄暗いところにいたので蚊に刺されてしまいました。眉は目の上にあるものですが、名前の由来の眉は人間なら鼻にあたるとおろにある黒い山形の2つの紋です。成熟した雄は真っ赤になるようです。これが雄なのか雌なのかは素人にはわかりませんが、出会ってうれしいトンボです。

2014年6月25日(水)

 まだ梅雨明けには遠いようですが、だんだん真夏が近づいている気配です。田はもう全て稲が植わっています。オタマジャクシも姿を現し始めました。その田の上をコシアカツバメ(腰赤燕)が盛んに飛び交っていました。雛たちの餌集めをしているのでしょう。近くの学校などのコンクリートの建物に巣があると思いますが、確認はしていません。飛んでいるのを見ると名前の由来がわかります。ツバメの類飛び姿を撮るのは難しいのですが、何とか1枚写せました。普通のツバメより少し大きくて、尾羽の長いのも目立ちます。胸の側は赤い縦縞になっているのも特色です。

2014年6月24日(火)

 喫茶店に頻繁に行くようなことはないのですが、「偶にしか行かない馴染みの店」というのが嘗てはありました。店主あるいはマスターと気があうところがあって紅茶を飲みがてら喋りに行くところでした。でもそれらの店は全て閉店してしまいました。コーヒーも飲まないことはありませんが、あまり好きではありません。紅茶なら茶葉をポットで出して欲しいと思っているので、そんな店は滅多にないのです。最近、小さなテーブルが2つとカウンターがあるだけの小さな喫茶店が近くにできました。店主兼マスターは少し前から知っていました。残念ながら紅茶は出ないのですが、私の舌には久しぶりに美味しいと思えるコーヒーを出してくれるのとちょっと変わった昼食もできるのです。値段も手ごろです。どうやら「偶に行く馴染みの喫茶店」がまたできそうです。

2014年6月23日(月)

 またいい天気になりました。庭の池に今度は番(つがい)のイトトンボがいました。♂は成熟してくると胸の部分に白い粉が吹いて来ます。青いところが目立つのでアオイトトンボといいたくなりますが、「黒味が強いのでクロイトトンボ(黒糸蜻蛉)」だそうです。イトトンボとしては大きな方で、日本国中ほとんどどこにでもいると言われています。私が最も可愛いと思って心待ちにしているイトトンボはまだ出て来ていません。

2014年6月22日(日)

 やっと梅雨らしい天気になりましたが、生憎の海岸清掃の日。朝はやんでいたのに一番ひどかった時に掃除をしてました。子どもたちも濡れながらやってくれていましたし、いつものように大阪府港湾局の職員と海上保安庁の職員の方々の協力もありました。すぐ近くの老人施設の協力もいつもあります。テレビ局2つの取材がありましたが、彼らの目的は海に潜って掃除をする海上保安庁の通称「海猿」の人たち。子どもたちも我々も眼中にないようでした。あまりゴミはないように見えましたが、それでも17袋もありました。海の中はかなりきれいだったようです。

2014年6月21日(土)

 今日も昼間は雨が降らず、出かけねばならなかったので助かりました。夜になってやっとシトシトと梅雨らしい雨になりました。我が家の池でトンボがやっと孵ったようです。オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♂です。ヤゴが何種類かいることは確かですが、どんな種類がいるのかは確認せずに過ごしています。見られるトンボは5種類くらいいます。一度ちゃんとヤゴで調べたいと思いながら、今年も時期を失しました。池の端のヤブラン(藪蘭)にとまっています。間もなく花が咲くだろうと思います。向こう側はトクサ(木賊)です。秋には固くなって物を砥ぐのに使えるので「砥草」とも書くようです。「木賊刈る」は秋の季語になっています。

2014年6月20日(金)

 日があたったり曇ったりの天気でしたが、雨は近づいているようです。貝塚市のコスモスシアターのロビーで行われている「懐音再生」に2回目の参加をして来ました。ロビーには超マニアでなければ持てないようなステレオの装置が置かれています。LPでもSPでもレコードを持って行くと再生して聴かせてくれます。予約も不要だし無料だというのもすばらいいところです。開放された会場ですから、いつも静かというわけにはいきませんが誰でも好きな時に来て好きな時に帰ることができます。今日はストコフスキー指揮・ロンドン交響楽団の「シエラザード」と『ポール・ロブソン リサイタル」のLPを持って行って何十年ぶりかで聴かせてもらいました。デジタルにはない音を味わいながら非日常の時の流れも味わって来ました。

2014年6月19日(木)

 またいい天気だったので、近くの書店に行くと村岡花子関連のたくさんの本が並んでいました。左下の『村岡花子の世界』を立ち読みならぬ「坐り読み」をして来ました。書店も椅子を用意してくれるのが普通になってありがたいことです。『赤毛のアン』シリーズは子どものころに読んでいますし、訳者の村岡花子の名前も知っていました。こんな人を朝ドラの主人公にしてどうなるんだろうと思っていましたが、意外にも波乱万丈の人生を歩んだ人だと知りました。ドラマだから事実とは違うことも多々あるでしょうが、「蓮さま」がやがて起こすのが白蓮事件であることも知ることができました。

2014年6月18日(水)

 やっと雨が降りましたが、小雨といったところでした。出かけねばならない用事があったのでありがたい雨ではありませんでしたが、偶には傘をさして歩くのもいいものです。イチジクの木で2頭のアゲハ(揚羽)が並んで蜜を吸っていました。「アゲハチョウ」と言いたくなりますが、「チョウ」は不用なようです。数え方も「匹」より「頭」が正しいようです。蝶の飛んでいるところを撮るのはなかなか難しいのですが、これも飛んでいるうちでしょう。

2014年6月17日(火)

 雨が近づいているようで今日はかなり涼しい日でしたが、夜になるまで降りはしませんでした。夕方、散歩に出ました。6月も半ばを過ぎるとだいたい田植えは終わったようです。田んぼの縁でセグロセキレイ(背黒鶺鴒)が何かを捕まえました。シャッターが少し遅れて獲物は喉の奥にあります。そう珍し鳥ではありませんが、今頃はハクセキレイ(白鶺鴒)も白と黒になっていて区別がつかない人もいるとかと思います。ハクセキレイは目のところに黒い線が通っていて上下は白ですが、ハクセキレイは目の上と喉が白です。ただし、これはまだ大人になり切っていないようで、喉は白くなっていません。ハクセキレイは住宅地の道でもよく見かけますが、セグロセキレイは水辺にいることが多いようです。その英名 Japanese Wagtail (日本の尻尾振り)のとおり日本以外にはほとんどいないので、外国から来た鳥好きに教えてやると喜ばれます。

2014年6月16日(月)

 顔がはっきりわかる他人の写真はできるかぎりネットには出さないことにしていますが、この少女は「5分間世界を黙らせた少女」として有名なのでご了承を。と、いっても恥ずかしながら私は知ったばかりです。今、ブラジルがサッカーで熱くなていますが、反対のデモも直前までありました。この少女は1992年にリオで開かれた国連の世界環境会議で各国の代表を唸らせた名演説をしたカナダの12才の少女です。名前は Severn Suzuki。日系三世。現在は結婚もして環境問題の活動家になっているようです。実際は6分少しのスピーチですが、並みいる世界の代表たちを前にして堂々たる演説です。子どもたちはもちろん、大人たちでもこれほどの演説ができる人は今の日本にはいないのではないでしょうか。日本の学校から「弁論大会」は何故消えてしまったのでしょう。英語が苦手の方もぜひ聞いてみてください。訳もネット上にあります。

2014年6月15日(日)

  今日も雨の気配なしでしたが、こちらは溜池があるので雨が降らなくても田植えが進んでいます。先日の夕日の田んぼも植えられていました。昔ほどの生き物はいなくなりましたが、蛙たちの鳴き声で間もなく賑やかになるでしょう。昨日の新聞ですが、こんな記事が出ていました。蛇をペットにして首に巻いて楽しんでいる人がいる一方で、どうということもない虫に触れない子どもたちが増えているようです。子どもたちだけで外で遊ぶことはほとんど許されない社会環境も影響しているのでしょう。私たちの「自然と本の会」も子どもたちがもっと自然の生き物に触れる機会を提供することを考えねばならないでしょうね。

2014年6月14日(土)

 今日はなかなか暑い日でしたが、午前中は我が「自然と本の会」の「れいかい」と一般市民も対象の「自然を楽しむ講座V-2」でした。講座の話題は「男里川河口の貝」。講師は泉佐野市の歯科医師で阪神貝類談話会会長の岡村親一郎氏。80才を過ぎて歯科医の方も現役ですが、貝の研究および収集でも現役です。パソコンも使いこなされていてパワーポイントを使って話していただきました。私たちは男里川での野鳥や植物、魚類や水生小動物の観察はしていますが、貝についてはあまり知識がありません。大阪湾で男里川がいかに貴重であるかということや、他では見られないような貴重な貝を発見したことなど実に興味深いお話でした。私が特に興味を持ったのは脱皮を繰り返すシャコ(蝦蛄)の前足の部分に寄生する貝がいるということでした。

2014年6月13日(金)

 今日も雨はありませんでしたが、田植えも少しずつ進んだいるようです。13日の金曜日でしたが、私の周りではそう悪いことも起こらなかったようです。でも政治の世界は心配な方に少しずつ進んでいるようです。そして、また幼児殺害のニュースがありました。戦前のように「産めよ増やせよ」と言ってもいますが、これでは「産めよ増やせよ殺させよ」です。こういう状況を何とかするのが先ではないでしょうか。今夜は満月。昨夜に続いて家の山側の方の夜景を撮ってみました。でも、昨夜の写真の方がきれいなのでそちらを載せます。

2014年6月12日(木)

 今日も曇り空でしたが、雨はポロポロでした。忘れていたものがあって夕食後に買い物兼散歩に出ました。こちらの田んぼにはやっと水が張られ始めましたが、田植えはもう少し後のようです。ケリ(鳧)がやって来て喧しく鳴いていました。帰りにまたそこを通ると淡路島に沈もうとしている夕日が映ってとてもきれいでした。まだ残っている玉葱小屋もシルエットで見えます。飛び立った鳧も画面の左に見えます。今夜は満月もチラッと姿を見せてくれていました。なかなか素敵な1日の終わりでした。

2014年6月11日(水)

 ポロポロとしたことはありましたが、今日も雨らしい雨はありませんでした。海沿いの道を通っているとこんな花が目に付きました。ハマボッス(浜払子)という海浜植物です。東南アジアの熱帯から温帯までの海岸にあるそうで珍しい植物ではありません。種子が海流で乗って広がったようです。払子(ぼっす)とは先に獣毛の房が付いている僧が持つ法具の1つ。花の咲き方がそれに似ているからということです。そう思って見れば見えないこともありません。利尿作用や抗癌・抗腫瘍作用があるありがたい植物のようです。

2014年6月10日(火)

 また曇り空になってちょっと蒸し暑かったのですが、相変わらず雨は降りませんでした。夕方、自転車散歩に行って来ました。ハーブを植えてあるところがあってタイムはないかなと見ていると、こんな虫が目に入って来ました。なかなか粋な衣装です。初めて見たのですが、日本全国にいて珍しくはないそうです。カメムシの1種でアカスジカメムシ(赤筋亀虫)。カメムシというと臭いが連想されますが、これはあまり臭いはないとのこと。主にセリ科の植物について汁を吸っているようです。カメムシは実に多様なのを知りました。もっときれいなのもいるようです。カメムシに興味が出て来ました。

2014年6月9日(月)

 今日はかなり蒸し暑い日でしたが、市内の山の中にあるダム湖へ行きました。日向にいても汗をかかない程度の涼しさでした。テングチョウ(天狗蝶)の群があっちにもこっちにもいて驚きました。最近は毎日のように見ると思ったら、異常発生しているようです。何があったのでしょう。近づいてもちょっと飛び立つだけでまた集まって来ます。車が通るところにもいてなかなか逃げないので轢き殺されたのもいるようです。飛んでいると写真はなかなか撮れませんが、翅を開いたところと閉じたところが同時にやっと撮れました。翅を閉じていると枯草のようですが、開くとなかなか派手です。赤い色をした蝶で毒を持っているのがいるようなので、鳥に食べられないようにそれに倣っているのかも知れません。

2014年6月8日(日)

 昨日も今日も雨は降らず。今日は日もあたっていました。庭に出て少し雑用をしていると半戸外のコンクリートの上にジェット機のような形をして昆虫がいました。死んではいないようでしたが、全く動きません。早速、カメラを持って来て四方八方から撮影。捕まえて飼ってみようかとも思いましたが、そのままにしておいたらいなくなっていました。雀蛾の1種のセスジスズメ(背筋雀)です。この幼虫は目玉が体側に並んでいるように見えるカラフルな芋虫です。なかなか食欲旺盛で1日で畑が全滅ということもあるそうで農家の大敵だそうです。

2014年6月7日(土)

 昨日の続きです。昼食後は白鷺という駅で下りて白鷺公園の花菖蒲園へ案内してもらいました。丁度見頃でいろいろな種類の花が咲き誇っていました。そこに丁度、白鷺(小鷺=コサギ)が来ていました。ここは初めてでしたが、ついでに何度かは行ったことがある大阪府立大学へも行ってみました。私の母校ではありませんが、少し学生時代の気分になってキャンパスを歩いて来ました。灰色の校舎が並んでいたことしか覚えていませんが、さすがに50年もたつと緑の多いキャンパスになっていました。近くの百舌鳥には大阪府立女子大学がありましたが、ここに統合されました。今度は府立ではないのに私の母校との統合の話が出ています。私にはもう関係ないことですが、うれしい話ではありません。

2014年6月6日(金)

 梅雨空ではありましたが今日も雨は降らずに助かりました。ちょっと年上の職場の同僚が出展している「ファインシニア絵画展」というのに出かけていました。248点もありました。ほとんどの人はかなり年を取ってから絵を描きだしたようですが、最高齢は95才だとか。それぞれに特色があって楽しく鑑賞させてもらいました。会場は堺市にあり電車で1時間以上かかるところですが、学生時代から6年間住んだ場所からそう遠くないところです。しかし、住んでいたのはもう半世紀も前なのですっかり様子は変わっていて時の移ろいを実感します。共通の親しい友人も2人加わって昼食も共にして楽しい時間を過ごして来ました。

2014年6月5日

 宮崎や高知での大雨をよそに、こちらでは朝は青空が見えていました。でも昼ごろには梅雨らしい空模様になってきました。それでも雨はほとんど降りませんでした。ここも瀬戸内海の端なので、雨はほんとうに少ないところです。こんな蝶がいました。ヒオドシチョウ(緋縅蝶)だと思います。名前は鎧の緋縅から来ています。鳥には位を持っているゴイサギ(五位鷺)がいますが、蝶ではこのヒオドシチョウが武士であり、アカタテハが英名では Indian Red Admiral (インドの赤い提督)という名前でちょっと偉そうです。

2014年6月4日(水)

 梅雨入りでもう大雨の被害が出ていますね。関西も梅雨入りが宣言されましたが、こちらは今日はほとんど降りませんでした。この写真は昨日、娘の家族について入った子供服の店で見かけた幼児用のシャツです。いくら値段が安いといってもこの英語?は酷すぎます。文にもなってません。また「lover=恋人」と思ってのことでしょうが、これも恥ずかしい言葉です。デザイナーも英語を使うのならもっと勉強して欲しいものですし、製造元も販売店も恥ずかしいことです。これを買ってもらって着ている女の子がいるとしたらかわいそうです。こんなのが堂々と売られているようでは、小学校から英語教育を始めてもダメですね。会話ばかりに重点を置いているとこんなことになりかねません。

2014年6月3日(火)

 朝のうちはまだ暑かったのですが、小雨が降り出して涼しくなりました。しかし、四国は梅雨入りしたそうで明日は荒れ模様だとか。関西も間もなく梅雨入りでしょう。以前は珍しかったのに、この頃テングチョウ(天狗蝶)をよく見かけます。この地味なのがテングチョウですが、頭部が大きくて天狗の鼻のように見えるのが名前の由来です。このように翅を閉じているとどこにいるのかわからないくらいですが、翅を開くと赤と黒でかなり目立ちます。蝶々は一般的に翅の表と裏の違いが大きくて興味をそそりますが、今回は翅を開いたところは撮れませんでした。

2014年6月2日(月)

 昨日とは違って曇り空になって風も出て来て少し涼しくなりました。どうやら梅雨も近いようです。寝転んで本を読んでいるとピー・ピーという鳥の鳴き声が聞こえて来ました。窓を開けてその方を見てみるとイソヒヨドリ(磯鵯)でした。いつもの涼しい声とは違います。そのうちに別の声も聞こえてきました。そして2羽が一緒になりました。親子でした。母鳥が子を呼んでいたようです。子は餌をもらえると期待していたようですが、親は餌を咥えているようではありません。すぐに先に飛んで行ってまた呼んでいました。どうやら飛ぶ練習をさせているようでした。子どもに自立させることを鳥たちは早々とやっています。最近の人間の親は自分の子どもの養育を放棄したり、自立するための訓練を忘れていたりするようです。また何ともやりきれない事件が報道されました。

2014年6月1日(日)

 昨日以上に暑い日でしたね。午前中は9月7日(日)に行われることになっている「せんなん里海さくらフェス」のための会議に出席していました。音楽と海の清掃を合体した催しです。「海さくら」という団体が各地で活躍していて、去年から「せんなん里海公園」でも始まりました。「自然と本の会」も清掃活動に加わっていますが、私たちが清掃しているのは公園に隣接する自然海岸です。恐らく大阪湾で唯一残された防潮堤もない昔ながらの海岸です。阪南市と岬町に跨るこの公園はもとは海岸の断崖だったところを埋め立ててつくられた人口の浜辺を含む公園です。最近は北の方の府民にもよく知られるようになったと見えて、ビーチがもう賑わっていました。今からこの暑さでは真夏にはどうなるんでしょう。暑さには強いつもりの私も少し心配です。

2014年5月31日(土)

 まだ5月だというのに外にいるのが辛い1日でした。例年行われている「大阪湾生き物一斉調査」の日でしたが、地域の小学校の運動会の日でもありました。どちらに参加すべきか迷いましたが、調査の方は出てくれるメンバーが数人いたので孫たちの運動会に行きました。ところが、自分の孫たちより気になったのが目の前にいた男の子。父親が隣でムービーカメラで撮影していましたので、兄か姉が競技中だったはずです。ところが、この子は運動会の方には見向きもせず、ずっとゲームをしっぱなしでした。「運動会は見ないの?」とも言ってみましたが、どこ吹く風でした。父親も注意するでもなく、ずっとこの状況でした。

2014年5月30日(金)

 もう夏の暑さになりましたが、また黄砂がやって来ているようです。それでも夕方ちょっと散歩に出ました。ここらでもボチボチ田植えが始まっていますが、まだいろいろな春の気配も残っています。土手の斜面などでハナニラ(花韮)の花盛りです。英名は Spring Starflower (春の星花)だそうです。明治時代に園芸用として輸入されたものが野生化したようで、ちょっと毒もあるようで食べるのには適していないとのことです。スズメガ(雀蛾)のホシホウジャク(星蜂雀)とモンシロチョウ(紋白蝶)が蜜を吸いに来ていました。ホシホウジャクの停空飛行は見事です。

2014年5月29日(木)

 『北のカナリアたち』のDVDを借りに行ったときに『長州ファイブ』があるのを見つけていたので借りて来ました。長州藩士5名=井上問多(馨)・遠藤謹助・山尾庸三・伊藤俊介(博文)・野村弥吉(井上勝)の5名=が1863年、藩命を受けて密航してイギリスに渡る前から帰国前までを描いた映画です。「ヒューストン国際映画祭グランプリ受賞作品」というだけに、なかなか見応えがありました。帰国後はそれぞれ明治の日本建設に大活躍したのはよく知られていることです。今、留学してもこれほどの活躍はできないでしょうが、外国を見て来るならやはり若いうちだと思います。でも、日本が先進国の1つになった現在はプラスばかりでもないようです。留学経験がマイナスに作用して日本の良さを潰そうとしている人たちがかなりいるように思います。

2014年5月28日(水)

 ちょっと忙しいことが続いていて旅行の写真の整理にやっととりかかりました。ウミネコとオオセグロカモメとにはたくさん出会いましたが、これはかなり気に入っている鳥の写真です。手前が雌できっと卵を抱いているのだと思います。羽の色がちょっと薄いのでひょっとするとセグロカモメかもしれませんが、礼文・利尻にはセグロカモメはほとんどいないということです。残念ながら私の知識では判断できません。ともかく、昼食をした場所でこんな写真が撮れるなんて、礼文島ならではかもしれません。

2014年5月27日(火)

 こんな花も咲いています。去年もらって来たものですが、今年も何とか咲きました。ガンセキラン(岩石蘭)です。岩場に生えていそうな名前ですが、球根が固いからだそうです。南の方の植物のようですが、野生のものは滅多に見られなくなっているそうです。「花を愛する人に悪い人はいない」ともいいますが、野や山にある貴重なものを独り占めしようとする人がいるのは困ったことです。持って帰るのなら種になってからにしておいて欲しいものですが、そういうひとは根こそぎ持って行ってしまいます。そして大部分は環境も違うので枯らしているのだと思います。これを栽培していた人は増やして山に返すこともやっていたようですが、もう栽培をやめるというのでたくさんある中からいく株かもらって来たものです。

2014年5月26日(月)

 他の植物の陰になっていることもあって庭のサカワサイシン(佐川細辛)のことをすっかり忘れていました。ちょっと遅かったようですが、まだ花はありました。この花は葉の陰で、しかも地面の近くで下向きに咲く変わった花です。右に花びらが見えていますが、きれいでもありません。来て欲しいのは蟻だけなのかも知れません。もう何十年か前に義父が持って来てくれたものですが、鉢植えのままで地面に置いてあります。野山でもあまり増えない植物です。ここでもほんの少し増えたでしょうか。カンアオイの1種なんですが、牧野富太郎博士が故郷の名前を付けた唯一の植物です。

2014年5月25日(日)

 礼文島の花を載せてなかったので1つ。21日に西海岸へ海に沈む夕日を見に出かけました。日が沈むと急激に気温が下がります。セーターもオーバーズボンも役立つことになりました。途中にチシマヤマザクラがチラホラ咲いていました。残念ながら雲があって海に日が沈む瞬間は見られませんでしたが、ふと足元を見るとミヤマオダマキ(深山苧環)が咲いていました。もう薄暗かったのですが、何とかフラッシュを使わずに撮れました。名前のとおり高山植物ですが、礼文島では海岸部にも普通に咲いているようです。一方、厳重に管理されているレブンアツモリソウの群生地は24日に開門されたとのことです。

2014年5月24日(土)

 吉永小百合主演の映画『北のカナリアたち』の舞台となった小学校です。門柱には「端麗小学校岬分校』と書いてあります。礼文島には小学校が4つあるそうですが、全て本校で分校は1つもないそうです。校舎も鉄筋コンクリートばかりだそうです。だから、これは映画用に作られた木造の校舎。そこが「北のカナリアパーク」となって観光名所の1つになっています。利尻島の沓形港へ行くフェリーからもここがよく見えました。映画は知ってはいましたが、観たことがなかったのでDVDを借りて来ました。サスペンスドラマながら、温かみのある作品で『十二の瞳』というところですね。

2014年5月23日(金)

 礼文島と利尻島はやっと春の始めを迎えたところでした。既に咲いている花は何種類かありましたが、思わぬ寒波もあったので2つの島に固有のものに出会うにはちょっと早過ぎました。それでももう咲いている花はあり、温暖な地方で暮らしている私にはそれらも珍しいものでした。この白い三角形のような花を一番よく見かけました。オオバナノエンレイソウ(大花延齢草)です。芽生えて10年以上しないと花が咲かないのだそうです。そして10年くらいは毎年咲き続けるとか。ここらが名前の由来のようです。北海道大学の校章になっている花です。出会った鳥も初めての鳥たちではありませんでしたが、繁殖地で目にしたのは初めてでうれしいことでした。同じ日本でも20度も低い気温や天気は悪くないのに吹き飛ばされそうな強風も体験しました。島の生活はなかなか大変だと思いましたが、4日間のうち3日は秀麗な利尻山の姿を堪能できて大満足な旅でした。

2014年5月22日(木)

 昨日は1日中、海峡を挟んで見えていた利尻山が今朝は全く見えませんでした。朝は礼文島の南部の桃岩と猫岩というのを見に行きましたが、体が吹き飛ばされそうなほどの強風で写真も撮ってられないほどでした。フェリーはもちろんかなり揺れました。しかし、利尻島に近付くと利尻山はまた全容を見せてくれました。島を1周しても雲があって見えなくなったのは北側だけでした。2日間もこの山の全容を見られるなんて大変幸運だとのことでした。島の南東部にあるオタトマリ沼や姫沼に映る姿はまた素晴らしいとのことでしたが、風が強くてそれは叶えられませんでした。しかし、遊歩を歩いていると西日本では冬にしかいないアオジに出会いました。囀りは繁殖地でないと聞けませんので、昨日のオオジュリンに続いてこれも幸運でした。

2014年5月21日(水)

 昨日から日本の最北端と言っていいところに来ています。天気予報を見ると、かなり寒そうなので冬支度をして来ました。しかし好天に恵まれて日中はそれほどの寒さではありませんでした。まだ水芭蕉があるというので見にいきました。ほとんどは葉だけになっていましたが、まだ残っているのもありました。風が強く葦が盛んに揺れていました。そこにチューリ・チューリ・チューリという鳴き声が聞こえて来ました。声の方を探すと、いました、いました。オージュリン(大寿林)♂です。この鳥を見たのは初めてではありませんが、頭がこんな状態になったのは繁殖期地でしかみられません。葦が邪魔しているし、ピントも甘くて不満足な写真ですが、嬉しい出会いでした。

2014年5月20日(火)

 海辺の崖にセグロカモメ(背黒鴎)?が頻繁に飛んで来てはすぐに去っていました。何をしているのかと思えば、どうやら枯れ草を巣材にするために運んでいるようです。子育てのシーズンなんですね。シギとチドリの区別も難しいのがありますが、カモメ類も分類が変わったこともあり、更にわかりくくなりました。これはセグロカモメかと思っていたんですが、こちらにはほとんどいないということなので、オオセグロカモメ(大背黒鴎)の可能性が大です。

2014年5月19日(月)

 私たちの「自然と本の会」が大阪府から委嘱されている山の清掃作業の日でした。この写真のところは対象外ですが、登り口で関西空港建設のための土採りのために山が消えてしまって住宅地になった場所です。状況がよければ大阪湾を一望し、空港や六甲の山並みも見えるところです。手前に咲いている花はオオキンケイギク(大金鶏菊)。もっと広がっていて見事な花畑になっているところもあります。ところが「特定外来種」に指定されている植物なのです。動物でいえばアライグマやミシシッピーアカミミガメのように在来の生物の存在を脅かし生態系を乱してしまう種で駆除しなければならないのです。きれいだからと言って、持って帰って植えたりすることは法律で禁止されています。でも、そんなことをしなくても、勝手にどんどん広がっています。それに、こんなにきれいな花を撲滅さすことはなかなか難しいのではないでしょうか。

2014年5月18日(日)

 オグロシギがいた近くにいたコチドリ(小千鳥)です。雌雄の別は姿ではわかりません。目の回りの金環が一大特徴ですが、英語名の Little Ringed Plover はそれを現しているようです。スズメより少し大きいくらいで日本で見られるチドリ類の中では最小だと言われています。敢えて探したりしませんので私は見たことがありませんが、この付近に巣がありそうです。地面を少し凹ませただけのところに卵を産んで子育てするようです。卵の色は斑模様でなかなか見つけにくそうなので探しに行ったら踏んづけてしまうかもしれません。

2014年5月17日(土)

 気候が不順なせいか、浚渫されて川床が泥になったせいか、今年は非常に珍しい鳥が次々と来てくれます。また1羽だけですが、今度はオグロシギ(尾黒鴫)です。セイタカシギ(背高鴫)ほどではありませんが、脚はかなり長い鳥です。名前の由来は尾羽の先が黒いことです。羽を広げると白の先に黒があってよくわかるようです。残念ながら写真を撮っている間にはそれは見せてくれませんでした。ここは河口ではなくて少し上流ですが、トウネン(当年)やイソシギ(磯鴫)も近くにいました。

2014年5月16日(金)

 朝は雲がかなりありましたが、快晴になりました。今日は貝塚市の山手にある水間寺とその周辺を歩きに行きました。日本一初乗り運賃が高い(290円)という水間電鉄の終点が水間駅です。小説家でもあった今東光がかつて住職をした名刹です。ここに「お夏清十郎の墓」があります。墓の前の2つの石柱の左には田中絹代、右側には林長二郎(長谷川一夫)と刻まれています。彼らが主演した映画の撮影に際して寄進されたのでしょう。ところが、井原西鶴の『好色五人女』や近松門左衛門の浄瑠璃の主人公たちのは江戸時代で姫路の話です。こちらの「お夏と清十郎」は鎌倉から南北朝時代のことで、しかもこちらの2人の恋は成就したとのことです。私もかつては「なぜここにお夏清十郎の墓があるのだろう」と思っていました。田中絹代と長谷川一夫も自分たちの映画とは関係ない2人だとは知らなかったのかも知れません。

2014年5月15日(木)

 今日なら雨で中止でしたが、昨日行ったのは金剛山でした。大阪府と奈良県に跨り、大阪府で唯一の村が登山口になっていて歴史的にも有名です。人気の点でいうと東京の高尾山と同じでしょうか。私も何度かは登っていますが、よく考えてみると約40年ぶりでした。それだけの年がたつと記憶にあったのは頂上に神社があって見晴が悪かったことだけでした。しかし、そこもその記憶とはかなり違っていました。それがここ、葛木岳(1125m)にある葛木神社です。社殿もきれいになってましたが、桜がまだ咲いていてきれいでした。見晴の悪さは今も同じでした。途中も見晴がいい山ではありませんが、ケーブルカーの終点からは花の道が整備されていて私にも楽しい山になっていました。

2014年5月14日(水)

 カタクリの花は見たことがあるような、ないような。あるところにまだ咲いているという情報があり出かけて来ました。しかし、やはりもう遅すぎました。葉も黄色くなって見る影もありません。でもめったに見られないだろう実がありました。実が弾けると種は風で飛ばされたり、蟻に運ばれたりして増えるのだそうです。蟻が好きな物質があるのだそうです。しかし、それが土中に埋まっても芽生えるには8年もかかるとか。この鱗茎から取られていた粉が片栗粉だったわけですが、現在の片栗粉はジャガイモ(馬鈴薯)から作られているので本当は片栗粉ではないということになります。

2014年5月13日(火)

 「みかんの花咲く丘」という戦後すぐに川田正子が歌って大ヒットした童謡があります。子どものころラジオで聞いた覚えもあります。童謡歌手で大人になっても歌手として通用した人は数少ないのですが、川田正子は音楽大学に入って本格的に勉強した人でした。彼女の晩年にコンサートに行って聴いたことがあります。その時、これも彼女のヒットソングだった「蛙の笛」も歌って「あの蛙はカジカガエルだということがわかりました」などと言っていたのを思い出します。「月夜の田んぼでコロロ コロロ コロコロ鳴る笛は・・・」と歌われるのですが、彼女はカジカは清流で鳴く蛙で田んぼにいる蛙ではないことを知らなかったようです。私もそのころはその蛙が何なか知らなかったのですが、間もなくそれはシュレーゲルアオガエルだということを知りました。手紙ででも彼女に知らせてやろうと思っていたら、思わぬ早死の報に接してそのままになりました。

2014年5月12日(月)

 田舎の道を歩くとこんな花も咲いています。白くはないですが、波頭が立っているように見えます。だから名前はタツナミソウ(立浪草)です。きれいな花が咲くのにヘクソカズラだとかイヌノフグリだとかママコノシリヌグイなどと、実に酷い名前を付けられた植物があります。これはまともな名前が付けられていると思いますし、園芸用として育てられることもあるそうです。

2014年5月11日(日)

 これは母を思い出す花です。母はどこで覚えたのか田舎道を一緒に歩いている時に「ヒメアヤメ」と私に教えました。だから私はずっとその名前で憶えていました。姫というのに値する可愛い花であることは確かですが、本当の名前はニワゼキショウ(庭石菖)です。庭よりは外に生えていると思いますが、「庭に生えていて葉がセキショウ(石菖)に似ている」というのが名前の由来。明治の中ごろに北アメリカから入って来たものだそうです。当然のように野に生えている植物も本来は外来種であるものが実に多いのには驚きます。

2014年5月10日(日)

 スイカズラ(吸蔓)の花が咲いています。この植物にはニンドウ(忍冬)・キンギンカ(金銀花)という名前もあります。吸蔓は蔓性の植物で花を取って吸うと甘いからだとか。忍冬は冬にも枯れずにいるからだとのこと。金銀花は白から黄色に花の色が変わるからでしょう。ここから後はこれまで知らなかったことですが、忍冬も金銀花も生薬の名前だそうです。利尿・解熱・抗菌などの作用があるそうです。入浴剤に使うのもいいし、忍冬酒もなかなかいいそうです。これはぜひ試してみたいものだと思っています。

2014年5月9日(金)

 川辺にこんな花が咲いています。去年ここで初めて見ました。タニウツギ(谷空木)という名です。田植えの頃に咲くので「田植え花」とも呼ばれるそうです。ウツギという名が付いていても「♪卯の花の匂う垣根に・・・」と歌われるウツギとは別ものです。北海道・東北・山陰あるいは脊梁山地には自生しているそうですが、こちらは太平洋側なので自然に生えたのではありません。聞いてみると、近くで田んぼを持ってる人が植えたたものだそうです。でも、自然の感じがしていいですね。

2014年5月8日(木)

 昨日載せた屋敷をもう一度見て来ました。今度は「風情がある」書いたレンガの四角い煙突のある建物の方からの写真を撮ってみました。その向こうに母屋の屋根も少し見えています。右にブルーシートを被せた門が見えています。あっちこっちからよく見てみると、煙突のある建物も辛うじて残っているのは外側だけでした。母屋の方もかなり危ない状態です。今日は実は町の超有力者に会って意見を聞くつもりでしたが、会うことができませんでした。この状態を知って憤っている人たち何人かには会うことができたのは少しの慰めでした。母屋もどうにもならなくなる前に何とかできるといいのですが。

2014年5月7日(水)

 これ、何だと思いますか。「文教の町」を謳い文句にしている町の指定文化財になっている屋敷の門なのです。この町が誇る人物の1人であり、私も多少の関わりのある文人の旧居の木造の門が崩壊したところです。「現存している唯一の旧居」です。個人の所有だったので手を出せなかったという事情もあったかもしれませんが、この手前でも風情のある建物が崩壊寸前です。その一方で、もっと有名人のではありますが、屋敷跡だけの残っていた所にあまり価値のなさそうな旧居の一部を新築したりしているのです。それもいいでしょうが、優先順位が違っていると思います。町民でもない私は陰で憤っているだけですが、母屋も崩壊しないうちに何とかしなければとは思っています。

2014年5月6日(火)

 偶々通りかかったお宅の庭にクマバチがたくさん集まっている提灯形の花がさいている木がありました。尋ねるとエゴノキだとのこと。それならヤマガラがよく来る木として知ってはいましたが、花を見たのは初めてでした。やはり実が成るとヤマガラがよく来るそうです。実はえぐい味がするのが名前の由来だとか。ヤマガラはこれを地中に埋めて貯蔵しておいてから食べるのだとか。堅い殻が破れてから食べるのでしょうか。そうして忘れられた実は発芽して木になるのでしょう。最近は庭木にもよく使われるそうです。このお宅では「山から採って来た」と言ってました。

2014年5月5日(月)

 午前中は雨でしたが、大したことはありませんでした。午後はまずまずの天気になったので買い物も兼ねて遠出の自転車散歩をしました。よく散歩している川の中流から上流はよく知ってますが、下流の方は子供の頃から一度も行ったことがなかったので本流まで行って見ることにしました。本流は「日本一の清流」「仁淀ブルー」として売り出し中の仁淀川です。ずっと川沿いというわけにはいきませんでしたが、ともかく本流の仁淀川にたどり着きました。そのつもりは全くなかったのですが、紙の鯉幟が泳いでいるのを思い出してついでにそこまで行ってみました。車の中かちらっと見たことはありましたが、ちゃんと見たのは初めてでした。数は多かったのですが、もう少し大きいのを泳がしていると思っていたので少し期待外れでした。

2014年5月4日(日)

 気候がよくなって裏の水辺の通路が竹や空木(ウツギ)で完全に塞がれているので、意を決して鎌と鋸で切り開きにかかりました。どちらも植えたものではありません。我が家の領分でもありませんが、伸び過ぎると庭の方まで進出してきますし眺望も妨げます。空木は間もなく花を咲かせ卯の花になりますが、去年の枝は枯れています。邪魔になる部分を取り去っていたらこんな巣がありました。確信はありませんが、3月にここらに出入りしていたモズ(百舌鳥/鵙)の巣だろうと思います。荷造り紐まで使ってあります。

2014年5月3日(土)

 『解体新書』の実物です。地方の町の小さな博物館=青山文庫(せいざんぶんこ)に今、展示されています。この博物館は幕末の激動期を生き延びた志士で宮内大臣・伯爵になった田中光顕(青山)が郷里に寄進した志士たちの遺品が元でできました。当時の貴重なものが多数あってその道の人には知られています。もう1つの主要収蔵品が私の研究対象でもある西谷退三の遺品の約1万冊の「西谷文庫」。『セルボーンの博物誌』関係では恐らく日本一だろうと思いますが、こちらはあまり知られていません。6月25日が西谷退三の命日なので6月29日まで特別展示をしています。本の虫だった彼の蔵書は多岐にわたっているのですが『解体新書』もその1つです。

2014年5月2日(金)

 目下ひとり暮らしを楽しんでいます。外食は滅多にしませんので、手の込んだことはできませんが3食自分で準備しています。ご飯は普段は玄米なのですが、今夜は糯米で苺ご飯を炊いてみました。炊飯器も娘が学生時代に使っていたお古。2合にこれだけの苺を入れたのですが、かなり濃い色に炊き上がりました。1合に5個程度でもよかったと思います。水の量は苺の分を減らしただけで普通に炊いて混ぜるだけだから手間もかかりません。苺のきれいな色が出て香もいいし、少し酸味が効いていい味で楽しめました。時々やってみようと思います。お祝いの時にもよさそうです。

2014年5月1日(木)

 5月になりました。天気もよし、久しぶりに朝の散歩に出ました。川端にこんな花が咲いていました。名前はアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)です。明治時代に観賞用としてアメリカから持ち込まれたそうですが、野生化して各地にあります。夕方に咲くのでこんな名だそうですが、これでは朝化粧といわざるをえません。でも、鳥の世界のブッポウソウ(仏法僧)のように、一度ついた名前は変えられないのです。

2014年4月30日(水)

 大阪の南部では難波と関西空港の間を走る特急ラピートの真っ赤な車輌が登場して話題になっています。一昨夜それに出会ってちょっと嬉しい気になりましたが、今日はアンパンマン列車に出会いました。鉄人を連想さすラピートもいいですが、こちらの方がほのぼのとした気になります。やなせたかしさんは亡くなりましたが、彼が生み出して残してくれたものはいつまでも私たちの心を温かくしてくれるでしょうね。

2014年4月29日(火)

 思ってもいなかったところにメダカがいました。町の通りの側溝です。水はあまりきれいではありません。近くの家の生活排水も入って来ているようです。ヒメダカが多いので買って来た飼っていたのを誰かがここに放したのでしょう。弱々しそうなメダカですが、生命力は強い魚です。寒さにもかなり強いですし、水温が40℃近くなっても生きているといいます。こんなところでも水さえなくならなければ結構増えてボウフラ退治にはいいかもしれません。いっそ、「メダカの泳ぐ町の通り」にするのもいいかも知れませんね。

2014年4月28日(月)

 1月21日に載せた約100年前のカナダ製のオルガンの音を初めて少しだけ聞かせていただきました。何ともいえないいい音色でした。弾いているのはこのオルガンの持ち主。お年もオルガンに近いのにかくしゃくとしてられます。理由の1つは先客万来であることだと勝手に思っています。今日は特別な用事があったのですが、旧知なのに家には伺ったことがないという人の案内も兼ねての訪問でした。予定の来客があるとのことだったのですぐにお暇するつもりでしたが、運よく帰られた後だったとのことで上げていただけました。しばらく歓談した後、帰り際にまた幸運に恵まれたというわけです。

2014年4月27日(日)

 市内の小学校でボランティアグループがたくさん参加しての恒例の「おやこまつり」。運動場にも多くのグループが店をだしていましたが、私たちの「自然と本の会」は体育館での「紙と自然工作」の提供。風車の材料・ドングリ・木の枝・蒲鉾板・クレヨン・ボンドなどが用意されていて子どもたちが好きなものを作る手伝いです。ご覧のとおりの人気ぶりでした。見本も置いてありますが、それ以上の物を作る子どもたちもいました。自分で絵を描いてそれを缶バッジにするのもなかなかの人気でした。5月5日にも別の場所であり、その前日には川の生き物観察会があります。子どもの日の前は私たちも大忙しです。

2014年4月26日(土)

 名前だけ知っていて実際は知らなかったのがハナミズキ(花水木)でした。おもしろい花が咲いているな、と思ったのがこれ。帽子のようになっているのが開いて花びらのようになるのですが、実はこれは花びらではないとのこと。その中にたくさんあるのが花だそうです。見せていただいたお宅には白いのと2本の木ががありました。藤と同様に今、咲き誇っていますね。日本に入って来たのは1912年、アメリカに送った桜の返礼なのだということも初めて知りました。花言葉はその「返礼」「私の想いを受け入れて」だそうです。日米友好の花だったんですね。「華やかな恋」というのもあるようで、そのとおりなかなか華やかな花です。でも、清々しい気がします。アメリカの大統領も訪れていましたが、かつて戦争をしたどこの国ともいつまでも仲良くしたいものです。「九条の会」の6周年に参加して来ましたが、若い人たちの姿が見えなかったのが心配なことです。

2014年4月25日(金)

 隣の泉南市の名物になった梶本家の藤を今年も見て来ました。熊野街道信達宿の道沿いにあるお宅のガレージ横に植えられたたった1本の野田藤が3万個以上(と書いてありまいた)の花をつけています。裏の方へも広がっていて本家の(大阪市)野田の藤より見事です。約30年ほど前に鉢植えだった木が大きくなったので「ガレージ横に植えたらこんなに大きくなった」とのこと。その梶本昌弘さんにはお元気なころに何度かお目にかかり、藤だけでなく庭で月見をさせていただいたこともありました。6年前に亡くなられましたが、藤保存会の人たちが世話をして今も毎年公開してくれています。今日は平日で人出は少なかったのですが、明日と明後日は道いっぱいの人になるでしょう。明日朝のNHK「ウィークエンド関西」でも放映されるそうです。

2014年4月24日(木)

 会議の後でちょっと出かけて超スマートな鳥に会って来ました。名前はセイタカシギ(背高鴫)。日本では大変珍しかったそうですが、最近では東京湾などで留鳥化して繁殖もしています。私も初めて見たのは谷津干潟でした。でも、こちらではまだ大変珍しい鳥です。ミヤコドリと同じようにこれも1羽で来ているようです。英名は Black-winged Stilt ですが、stilt とは竹馬のことです。姿をよく現している名前です。英名で Avocet という方が知られている嘴が上に反ったセイタカソリハシシギ(背高反嘴鴫)というのもいます。これは日本ではまだかなり珍しい鳥のようです。

2014年4月23日(水)

 午前中は出かけていて疲れたので昼寝をしていましたが、あまりにもいい天気なので夕方は散歩に出ました。「蓼食う虫も好き好き」といいますが、「金鳳花食う虫も好き好き」のようです。キンポウゲはなかなかきれいですが、何となく毒があることが感じられる花です。正にそのとおりで、この科の植物はトリカブト(鳥兜)に代表されるように猛毒があるとのことです。ウマノアシガタ(馬の脚形)という名前もあります。葉が馬の蹄に似ているからだそうですが、そう見るのは難しいのではないでしょうか。

2014年4月22日(火)

 庭の吊鉢にこんな花が咲いています。欄であることは花を見れば私でもわかりますが、花が咲くまで関心が向かず名前は知りませんでした。妻に聞くと「ギンギアナム」だとか。ネットで調べてみると「ギンギアム」とも「ギンギアナム」とも出ています。そこで英語で調べてみました。すると Dendrobium Kingianum でした。「キンギアナム」が近い発音です。そう書いてあるサイトもありました。夏場は休眠するようですが、冬の寒さにもかなり強くて大変育てやすい蘭だとのこと。原産地はオーストラリアの東海岸の50m~1200mの森の岩場に生えているようです。調べたばかりの知ったかぶりです。

2014年4月21日(月)

 「我もまた干潟にいるぞ白千鳥」というわけで今度はシロチドリ。ちょっと白さが目立つチドリです。英語名は Snowy Plover。Snowy は「雪のような」で Plover は「渚にいる小さな鳥」をいいます。メダイチドリは Mongolian Plover です。モンゴルから渡って来るということでしょう。シロチドリの方はここらではほとんど年中見られるのではないかと思います。砂地に卵を産んで繁殖もしているようですが、私はまだ見たことがありません。「シギ・チ」とは鳥見に嵌っている人たちの常套句ですが、シギとチドリは区別するのがなかなか難しいのでよく使われます。もっとも、私が取り上げているようなのはそう難しい種ではありません。

2014年4月20日(日)

 ポツリポツリと雨は落ちていましたが、近くで用事もあったので河口を覗いてみました。貝毒の発生も続いていて貝堀の人たちもいないし、カメラマンも1人もいませんでした。堤防の上から見ても鳥たちの姿は見えませんでした。でも、河口の河原に下りて回ってみると、波打ち際にチュウシャクシギ(中杓鴫)の群がいました。この鳥たちもしばらく前から来ているようですが、まだしばらく休養と栄養補給を続けるようです。前にいるのは夏羽になっているメダイチドリ(目大千鳥)です。

2014年4月19日(土)

 私の住む地区では昨日から「桜祭り」が行われています。ほとんどが八重桜なので例年遅いのですが、今年は半分は葉桜になっていました。夕方、家の前でちょっとした用事をしていると、桜祭りの帰りらしい10人くらいの小学生の集団が通りかかりました。後から来た年配の男性が彼らに「こんなとこに落として行ったらダメだよ。持って帰り」と彼らの1人が捨てたらしい何かの包み紙を指してやさしく注意しました。素直に拾って帰りかけたのですが、角を曲がってその男性の姿が見えなくなると「うるさいぞ、くそ爺。ほっとけ!」と信じられないような言葉。「こらー!何たることをいうんだ。悪いのはお前らだろうが!」と私は思わず汚い言葉で怒鳴ってしまいました。彼れらは走り去ってしまいましたが、この校区でこんな子どもたちが育っているのかと思うと嫌ーな気分です。

2014年4月18日(金)

 少し前から『和泉名所図会』という本が気になっていましたが、目にすることができました。江戸の初め(1796年)にできたもので全4巻からなっています。その第4巻の後半に我が阪南市に属する地域の名所が取り上げられています。短文でいくつもの名所を説明してあるのページもあるですが、図版は3枚(見開きで6ページ)です。1つは熊野街道随一の難所「琵琶岸懸(びわがけ:今の残っています)と尾崎の本願寺御門跡御坊、もう1つがここに載せた(2つのページを合わせました)鳥取ノ荘・下荘・箱作の和泉石の作業場。尾崎御坊も現存しますが、和泉石の作業場やもう1つ有名だったという瓦工場はもう跡形もありません。箱作の項には紀貫之の『土佐日記』も引用されています。

2014年4月17日(木)

 新しくなった市民活動センター「夢プラザ」で我が市の100年間を振り返る写真展が開かれています。この校舎など、何とも味があります。人力車も自動車も時代を感じさせます。耐震構造をいうと話になりませんが、最近の味も素っ気もないような鉄筋コンクリートの校舎とは一味も二味も違います。木造建築でも地震にも台風にも強い建物はできるはずです。現にすばらしい木造の校舎を造っているところもあります。機能一点張りの建物では温かみのある人間はあまり育たたないのでないでしょうか。

2014年4月16日(水)

 今度はそう珍しくはないメダイチドリ(目大千鳥)なんですが、この干潟に不思議なものがあるのに気がつきました。ちょっと山のようになったところにゴカイやミミズにしては太くて長いものが必ずといっていいほどあります。ちょっと気持ちが悪いのですが、これは一体なんでしょうか。何かの排泄物でしょうか。鳥たちは見向きもしませんので、食べられないのだと思います。誰か教えてください。

2014年4月15日(火)

 今日も夏には腹が黒くなる鳥です。しかし、ハラグロではなくムナグロ(胸黒)といいます。ハマシギよりも少し大きく足が長い鳥です。4羽いましたが、これの腹が一番黒くなっていました。他のはまだ点々の黒いところが多かったり、少なかったりであまりきれいではありませんでした。ミヤコドリは今日は見えませんでした。お腹いっぱい食べてまた旅に出たのでしょう。この鳥たちも後数日したらいなくなるでしょう。

2014年4月14日(月)

 桜もあらかた散ってかなり暖かくもなりましたが、ヒドリガモ(緋鳥鴨)やコガモ(小鴨)はまだ残っています。しかし、来ている鳥の種類も違って来ましたし、ユリカモメのように夏羽に変わっている鳥たちも見られます。夏になると頭ではなく腹が黒くなる鳥たちも何種類かいます。この時期によく来ているのがハマシギ(浜鴫)です。コガモと並んで採餌していました。藻の類を食べているようです。見つけた時には黒くなりかけていて、白い腹のハマシギを見るのはここらでは難しいのです。飛び立つと集団で編隊飛行をするのでなかなかきれいです。

2014年4月13日(日)

 ユリカモメ(百合鴎)の群が河口の少し沖に浮かんでいました。もう夏羽になって頭が黒くなっています。英語名は Black-headed Gull ですが、よく似たちょっと小型のズグロカモメ(頭黒鴎)もいて見分けはやっかいです。偶に見かけますが、こちらの英語名は Saunder's Gull です。たくさんいるユリカモメが『伊勢物語』の都鳥です。「都の鳥」ということで東京都の鳥になっています。当時の都は京都だったはずですが、京都の鳥はオオミズナギドリ(大水薙鳥)。舞鶴市の沖合にある冠島が「オオミズナギドリの最後の楽園」として保護されているからでしょう。無人島で立ち入り禁止です。

2014年4月12日(土)

 珍しい鳥が来ているとの情報は入っていましたが、いろいろなことが重なってなかなか行けませんでした。今日も会議の連続でしたが、その合間に出かけて来ました。初めてのミヤコドリ(都鳥)です。1羽だけしかいませんが、大きなレンズを付けたカメラを据えて何人も狙っていました。その中に親しい人もいて、聞くと今日で4日目だとのことでした。餌が簡単に獲れているようでこの場所が気に入っているのでしょう。英語名Oystercatcher(牡蠣獲り)というように、主に2枚貝に嘴を突っ込んで貝柱を切ってから食べるのだそうです。ここではゴカイや小魚を獲っているようでした。もうよく知られていることですが、『伊勢物語』に出てくる都鳥はこの鳥ではなくて、ユリカモメ(百合鴎)だということになっています。

2014年4月11日(金)

 昼少し前からちょっと遠出の歩きに行って来ました。桜で有名なところも通りましたが、寒さもあったせいかまだ咲いていてくれました。見事な枝垂れ桜もあり、半分葉桜になっていてもなかなか美しいものでした。そして、以前から時々行っていた隠れ里と言ってもいい山の中の集落へも行きました。人はそこそこ住んでいると思うのですが、出会う人もなく人の気配もあまりしません。山の中腹に無住の寺があり、そこの桜もまだ咲いていました。ジーという鳴き声たしたので、「聞き覚えがあるけど何だったかなー」と思っていたらコゲラ(小啄木鳥)だったようです。

2014年4月10日(木)

 隣家にも蔓日々草がきれいに咲いているのですが、聞いてみると名前は知らないとのこと。そこで、教えてもらった花言葉までつけていい顔をして来ました。特に花言葉は大変喜ばれましたよ。こんなのも鉢で咲いていました。菫に似てるのですが、この様子では野生ではなくて園芸種ではないかと思います。野草は図鑑を持っているので自分でそこそこ調べられるのですが、園芸種はさっぱりわかりません。誰かにまた教えてもらわねばなりません。

2014年4月9日(水)

 暖かくなったり寒くなったりで、農作業をしなければならない人たちは気を揉んでいることでしょう。またかなり暖かくなって来たので、耕運機で田植えの準備をしている人たちがいました。何だかんだといっても季節は移っていますね。この地方の田植えも間もなく始まるでしょう。耕運機のところには決まって何羽かの鳥たちが集まっています。彼らにとっては絶好の食糧調達の場ですからね。もっと珍しい鳥がいてくれるとうれしいのですが、どこにでもいるハクセキレイ(白鶺鴒)とムクドリ(椋鳥)が2羽来ていました。

2014年4月8日(火)

 庭の吊り鉢にこんな花が咲いていました。斑入りに葉がきれいなので観葉植物としてよく見ますが、あまり興味がなくて名前も知りませんでした。こんな見事は花が咲くことも知りませんでした。ツルニチニチソウ(蔓日々草)という名だそうです。ツルギキョウ(蔓桔梗)という人もいるようですが、本当のツルギキョウは野生のものが別にあるそうです。しかし、そちらは絶滅危惧種の野生種で滅多に見られないようです。そう知ると、ぜひ見てみたいものです。

2014年4月7日(月)

 寒さのせいか桜のもちはいいようです。入学式も間にあったようです。これは道路から金網にレンズをくっつけて撮った写真です。このアパートのような建物はある会社の社宅ですが、今は使われていませんので誰もいません。見事な花をつけた木が何本も並んでいるのにもったいないことです。でも実際は左隣にアパートがあるので、そこに住んでいる人たちが楽しんでいることでしょう。私は花見に行くことはめったにありませんが、あっちこっちに咲いている桜を眺めて楽しんでいます。やはり桜あってこその日本の春ですね。

2014年4月6日(日)

 今日はまた一段と寒くなりましたが、午後は日があたって気分的には暖かくなりました。私の散歩はその時の気分しだいですので、行く場所は決まっていません。昨日、買い忘れたものがあったのでほとんど同じコースで遠回りして買い物をして来ました。天気はよくても風があったので茅渟(ちぬ)の海も少し波がありました。時々清掃している浜辺ですが、ゴミもいっぱい打ち上げられています。それは今日は無視して夕景色を撮ってみました。手前で光っているのが打ち上げられたアオサです。右手の方に淡路島も見えています。

2014年4月5日(土)

 夕方になっても雨はまだ降りそうになかったので、買い物を兼ねて散歩に出ました。15分ほどで着ける海まで行ってみました。アオサが打ち上げられていて
かなり強い匂いがします。フランスの海岸では浜辺で大量に腐敗して有毒ガスを発生して馬が死んだというニュースを何年か前に読みました。食糧にもなる海中植物ですが、陸上で大量に腐敗すると危険なようです。それに昨日あたりから「貝毒が発生しているのでアサリなど食べないように」という放送が流れています。これは「海がきれいになり過ぎたからだ」と言われています。きれいになった海にも問題ありです。そんなことを考えているとイソヒヨドリ(磯鵯)の声が聞こえました。見るとテトラポッドの上に2羽いました。どうやら恋の駆け引き中。色のいきれいな右側が雄です。

2014年4月4日(金)

 一度に咲いた桜もかなり散って、もう花の絨毯ができているところもあります。そして、またまた寒波がやって来たようです。「花冷え」という言葉はありますが、どうやらそれには該当しないような寒さのようです。東京では霰が降ったとか。こちらでも薄着では寒いくらいになりました。これでは野生の動物も植物も大変ですし、農業をしている人たちも頭が痛いことでしょう。上がった消費税の上乗せが来ることは間違いなさそうです。

2014年4月3日(木)

 久しぶりで近所の田んぼを散歩しましたが、山にある桜はちょっと盛りを過ぎていました。でも畦道にはいろいろな花が咲いていました。畑になった田んぼを耕している知人を見かけて立ち話もしました。雨が多いことなど、今年も作物を作ることはなかなか大変なようです。しばらく行くとレンゲ一面の田んぼがありました。最近はこういう田んぼは少なくなったので嬉しくなりました。子どものころはこんな田んぼで野球のまね事もしたものですが、今は田んぼでそんなことをしている子供たちはいません。田んぼでそんなことをしようとも思わないでしょうが、勝手に踏み荒らしていたらきっと叱られるでしょうね。貧しくても私たちの時代の方がよかったように思います。

2014年4月2日(水)

 我が庭をふと見ると菫が咲いていました。小指の先ほどの花ですが、大きく映してしまいました。パンジーも菫ですが、在来の小さな花は可愛くていいものです。でも、何菫かと聞かれてもだいたいは答えられません。私のように花にだけ注目しているようでは判別はできません。横倉山で知り合って親しくしていた西条市の友にメールでよく聞いていたのですが、私よりかなり若いにあの世に行ってしまいました。菫を見る度に思い出します。

2014年4月1日(火)

 天気のいい新年度の第1日でしたが、午後は室内の会議でほとんど潰れてしまいました。ついついあっちこっちに首を突っ込んでしまって、せっかくの自由の身を縛り付けてしまっています。もっと整理しなければとは思っているんですが、、、。公衆電話をあまり見かけなくなりましたが、帰りがけに寄った所にちょっと粋な電話ボックスが2つも並んでいました。でも覗きこんで見ると電話機がありません。飾り?ではありませんでした。右側のボックスには電話機がありました。左側には「携帯電話使用スペース」というパネルが貼ってありました。 こういう時代になったんだと納得しました。

2014年3月31日(月)

 とうとう3月も終わり。雨の後はまた暖かくなったせいか、近所の桜がいっせいに咲いて満開に近くなって来ました。この分では新入生を迎える学校の桜の花も入学式まではもたないでしょうね。ここはよく通るところですが、池の向こうに大阪湾が見えます。田んぼが減ったのでこの池も役割を終えています。水面が見えている手前も池なのですが、もっと水があった頃にはいろいろな鳥が来ていてここを通るのが楽しみでした。コガモ(小鴨)やオカヨシガモ(岡葦鴨)の写真を初めて撮ったのもここでした。ゴイサギ(五位鷺)のコロニーもできていてホシゴイ(星五位=ゴイサギの幼鳥)もよく見られました。アリスイ(蟻吸)も来ていて1枚だけ撮れた写真がピンボケだったという悔しい思いでもあるところです。最近はめったに鳥がいなくて面白くありません。

2014年3月30日(日)

 強い風雨が昼頃まで続いて明るくなって目が覚めても鳥の声は聞こえませんでしたが、有名な漢詩「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」を思い浮かべさせる庭の有様でした。木蓮の花も半分くらいは落ちて汚らしくあっちこっちに散らばっていました。普段は庭掃除をしない私も気になって片付けてしまいました。でも、椿の花は落ちてもいいですね。そのままの姿でしばらくいてくれます。「花は桜木、人は武士」と桜の散り方が潔いと讃えられています。椿は首から落ちると嫌われますが、今は武士の時代はありません。椿の方がずっときれいな終わり方ではないでしょうjか。

 昨日の中津燎子さんの本ですが、アメリカ人あるいはヨーロッパ人と日本人の考え方の違いを実に明快に解き明かしてくれています。こういうことをもっと知っておくべきだと思います。作家の渡辺淳一氏が彼女を「外国人だ」と言ったとのことですが、彼女の思考回路や行動はその通りのようです。

2014年3月29日(土)

 図書館で本を探していたらこんなのが目に入って来ました。題名だけなら読もうと思わなかったでしょうが、著者の名前に引かれて目的の本は後回しにして借りて来ました。中津燎子さんはかつて『なんで英語やるの?』という本で評判になった人。直接教えを乞うほどではありませんでしたが、かなりの影響は受けました。これは彼女の自叙伝のような本ですが、名前のとおり火のような人だと思います。Why...?とBecause...で人生を切り拓いて行った人。これにも彼女が受けたアルファベットでやる独特の英語発音訓練が出ています。その時の状況も詳しくわかって新たな参考になりましたが、普通の日本の国民は知りえなかった裏側から見た朝鮮戦争の時の話も出ていてこれも大いに興味深いものでした。『世界では「私は知らなかった」という文句は通らない』ということも書かれていますが、そこにはこの本が書かれた2005年当時の総理大臣の名前が挙げられています。残念ながら今も通用する言葉です。

2014年3月28日(金)

 我が家の小さな庭のメダカも水面に姿を現すようになりましたが、アメンボ(水馬)も現れました。彼らも春の使者です。飴のような臭いがするのが名前の由来だとか。どこかから飛んで来たのか、この池で冬眠していたのか。上手に水に浮いていますが、長い足先が毛むくじゃらでそこに体から出た油をつけて浮力を付けているのだそうです。水面を石鹸水で覆うと沈んでしまうそうですが、そんな実験はやったことがありません。6本足の真ん中をオールのように使って移動します。水に潜るのは卵を産む時だけだそうです。間もなくそうなりそうです。

2014年3月27日(木)

 久しぶりに岸和田に行って来ました。会う約束をしていた人がいたのですが、時間があったので商店街を歩いてみました。シャッターの閉まっているところは減っているようですが、相変わらず人出は少ないようです。これは駅の方を向いて撮った写真ですが、右側にNHKの朝のドラマ「カーネーション」のモデルになった越野綾子さんの店「コシノ洋装店」があります。その少し向こうに「オハラ洋装店」というのもできていました。左側の花屋は私の教え子の店。と言っても英語は教えたことがなくて、バレーボールの監督をしていた時の選手(セッターでキャプテン)です。その彼にも会ってめったに買ったことがない花をつい買ってしまいました。

2014年3月26日(水)

 また低気圧が来て気温が下がってきました。庭のモクレンの花ももう散ってしまいそうです。田舎の母の家ではかなり早く太陽光発電を始めましたが、この家では残念ながらできていません。しかし、知人からもらっていた1枚のパネルで遊んでいます。庭の石灯籠に灯りを点していたのですが、昨日・今日のような天気が続くと自動車用の古バッテリーは弱ってしまってダメでした。「太陽電池充放電コントローラー」を手に入れました。これで大丈夫かと思うほど小さなものです。もっと安いのもありましたが、これはメーカー品で2980円でした。このお蔭で灯篭の灯は今夜も灯っています。

2014年3月25日(火)

 ツバメもやって来て、冬鳥とはオサラバの時期です。知人の家に向かっていたら木の上に止まっているちょっと大きめの鳥が目に付きました。ムクドリかなと思ったんですが、違うようです。どうやらツグミのようです。このように下から腹の方を見たことはなかったので、すぐにはわかりませんでした。まだいたわけですが、この鳥ともしばらくお別れです。今冬は数がかなり少なかったようです。次はもっとたくさんで来て欲しいものです。もっとも、ムクドリのように群れられると困りますが、、、。

2014年3月24日(月)

 今日はすっかり春という気温でしたが、ほとんど1日中パソコンの前に坐っていました。しかし、あまりにもいい天気にこれではいけないと、夕方ちょっと散歩に出て来ました。田んぼの縁で在来種のタンポポが結構咲いていました。西洋タンポポが非常に多いこの頃ですが、なかなか頑張っています。

2014年3月23日(日)

 今日もまずまず暖かでした。風景写真ではプロ級の腕を持つ近所の I さんが「四季採光 ファイナル」という写真展をやっているので行って来ました。構図もそうですが、光の扱い方が違います。私には撮れない美しい風景が並んでいます。「ファイナル」の意味はこれまで何回もやった写真展の最後ということのようですが、「アナログ(=フィルムによる)写真展」は最後だという意味でもあるようです。オーディオの世界でもそうですが、拘り派はアナログによる質の良さが手放せないのです。しかし、すっかりデジタル時代になってしまってフィルムは消えつつあるし、プリントするのも困難になって来ました。

2014年3月22日(土)

 誕生日も「冥土の旅の一里塚」ですが、70代も楽しく過ごせていて嬉しく思っています。昨日とは打って変わった元気で天も祝福してくれているようでした。庭に出てみるとテングチョウ(天狗蝶)が来ていました。頭部が天狗の鼻に似ているのでこの名があります。世界には10種類ほどいるそうですが、日本にいるのは1種だそうです。翅がかなり傷んでいるので越冬したのでしょう。冬は活動していて真夏に休眠するのだそうです。以前に来ていたのと同じ個体かも知れません。どの蝶もそうですが、翅の裏側はかなり地味ですが、表はなかなか目立つ色をしています。

2014年3月21日(金)

 昨日よりも更に寒くなって来ました。でも、数日前に嬉しい長いメールが飛び込んで来て、私の心はかなり熱くなっています。主要部を紹介します。「突然、メールを差し出す失礼をお許し下さい。私は、愛知県に住む64歳の男性です。もう一度英語を勉強しようと思い、只今奮闘中の者です(独学です)。受験時代はそれなりに英語は得意だったのですが、先生もご存知のように、私たちの時代は音による教育がなかったものですから、今の私の英語は使い物になりません。…今は、英語の学習サイトが花ざかりですね。その中で人気があるのが、音読パッケージとか速読トレーニングとかで、学習の中心は音読です。私もそれに沿ってしばらくやってみましたが、なんか違うのではないかと感じていました。….学習サイトを漁っていましたら、ありました!!それが、井沢先生のスピードリーディングです。やっぱりこれだと勇気づけられました。…タイトルがライティングとなっていますので、知る人ぞ知る名著になっています。そこで、先生にもう一度CD付きスピードリーディング教本を書いていただきたいのです。最高速で音読することを強調したタイトルが良いと思います。英語を勉強しようとする人なら、受験生であろうと社会人であろうと、誰でも一度は手にする本に必ずなると私は思います」。約20年前に出版されてもう消えかかっている本です。タイトルは私も異を唱え、テープではなくCDにすることも主張したのですが、時代が早すぎたようで編集者に蹴られてしまいました。

2014年3月20日(木)

 やっと本格的な春になるかと思ったら、昨夜からの雨でまた寒さがやって来ました。秋もそうでしたが、こんなことでは春もいい日は少なくて夏に突入することになるかも知れません。気候異常はますますひどくなっているようです。でも、今朝はツバメの声が聞こえました。何羽か飛び回っていましたので、巣作りにとりかかるようです。

2014年3月19日(水)

 ずいぶん暖かくなってきました。これでやっと春も本格的になるでしょうか。桜も咲いたのにこの池にはまだカモたちがいます。たくさんいたヒドリガモ(緋鳥鴨)とコガモ(小鴨)は見えませんが、カルガモ(軽鴨)とマガモ(真鴨)がいます。オオバン(大鷭)と共に彼らは留鳥化して年中ここにいるようです。餌にも不自由しないということでしょう。

2014年3月18日(火)

 高知城公園のソメイヨシノ(染井吉野)が開花して全国一の早さだとのことですが、何故だかちっとも嬉しい気分になれません。既にソメイヨシノでなくても桜の花は既に見ているからでしょう。クイナの写真が撮れたのは嬉しかったのですが、いろいろな異常が続いているせいかもしれません。例年なら姿を見せているイワツバメ(岩燕) がまだ来ていません。その代わりというわけではないでしょうが、カラスの集団が目立ちます。こちらにいるのはハシボソガラス(嘴細烏) ですが、これまでは5羽も一緒にいたことは滅多にありません。一部しか写っていませんが、ざっと数えたところ50羽はいるのです。ふだんは鳥に関心のない人たちも不思議がっています。

2014年3月17日(月)

 今朝、昨日の知人にユキワリイチゲ(雪割一華)が咲いているところに連れていってもらいました。何カ所もありましたが、林縁で日が当たってなくて咲いていませんでした。場所がわかったので、午後になって1人で行って来ました。その時はちゃんと咲いてくれていました。その知人の隣の家にイギリスから来た可愛いお嫁さんがいて久しぶりに英語をしゃべって来ました。昨日の猪肉は奥さんが留守だという友の家に持って行って共に食しました。薄切りにして塩をしておき、フライパンで脂身を溶かして焼いてみました。塩を使いすぎて、2度も水で洗って塩を取る羽目になりましたが、結果オーライです。超簡単調理で友達も絶賛する美味しさでした。他の肉でもできそうで、簡単料理のレパートリーが増えました。

2014年3月16日(日)

 昼間はかなり暖かくなりましたが、珍しく来客があってほとんど家の中にいました。日没近くなってからちょっと出かけて来ました。知人のとこへ届けたいものがあったのを忘れかけていたからです。しばらく話もして来ましたが、こんなものを戴いてしまいました。猪の肉です。そもそも肉料理は私のレパートリーにはないので、ありがたいけど困ってしまいました。調べてもみましたが、言われたとおり焼肉にするのが一番簡単で私には向いているようです。夕食は用意がしてあったし、冷凍肉なので今夜のところは冷凍庫行きとなりました。

2014年3月15日(土)

(今朝はまた霜が降りていました。そんな日は割と暖かくなります。重い腰をやっと上げて墓地の掃除に行って来ました。途中に瓢箪桜があります。6日前に見たときは今年はかなり遅くなりそうだと思っていましたが、見事に咲いていました。例年、他の桜より早く咲きます。左手の倉のある家の墓地に植えられています。蕾が瓢箪の形をしているのが名前の由来です。仁淀川町の山の上のが有名ですが、そちらが咲くのは4月になるでしょう。倉のところにある木も桜ですが、これはもっと遅い仙台屋桜です。牧野植物園にもあります。

2014年3月14日(金)

 警報が先だったのか揺れが先だったのか定かではありませんが、かなり大きな地震で夜中に目が覚めました。2時7分でした。「遂に来たか」と思いましたが、南海地震ではありませんでした。しかし、震源地は再稼働を申請している伊方原発の近くでした。津波は起こりませんでしたが、危ないことです。昨日のクイナが現れたところは水が引き今朝は元の状態になっていました。声はまだ時々聞こえていますが、姿を見ることはもうできないでしょう。モズはいつもここにやって来ています。いかにも猛禽類という目をしているオスです。また春は名のみになった1日でした。

2014年3月13日(木)
 昨日は東風が吹いてやっと春本番かと思いましたが、昨夜から降り続いた雨でまた冬に戻ってしまいました。しかし、いつもは小さな裏の流れも増水して様変わり。最近は珍しくなっているバンが4羽やってきました。他にカルガモやもう去ったと思っていたヒドリガモやコガモたちも。喜んで写真を撮っていると、もっと珍しいのが姿を現してくれました。ほんの1分ほどで姿を消しましたが、7年ぶりのクイナ(水鶏)でした。濡れることもなく家の中からこんな写真が撮れたとは嬉しい雨でした。3年前(東北大震災の年)のこの日には池でヒクイナ(緋水鶏)を撮りました。
http://pitta-selbornian.blog.eonet.jp/default/2011/03/ 「散歩道の博物誌」

2014年3月12日(水)

 今朝も霜が降りていましたが、日差しはよく暖かい日になりました。午後には風向きが完全に変わり暖かい東風になっていました。そのせいか昨日までたくさんいたヒドリガモが姿を消していました。我が家の墓地の掃除も墓参りもまだしてませんが、親類の墓参りに行って来ました。そこへ行く途中の山路にジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)が咲いていました。本名はキランソウ(金瘡小草)ですが、死にかけていた人の病気も治るというほどの薬効があってこう呼ばれるようになったそうです。血圧降下や咳止めの効果もあるそうですが、試してはいないので実際のところは知りません。

2014年3月11日(火)

 久しぶりに早起きしたら霜が降りていました。しかし、空はよく晴れて風もほとんどなかったので日中は暖かくなりました。自転車で出かけても手袋は不要でした。水仙菜の花もまだ咲いていますが、待ちきれなくなったのかもうかなり咲いている桜の木が何本かあります。「菜の花や」ならぬ「桜ばな月は東に日は西に」を撮ってみました。3年前もこちらは穏やかな日でした。被災された人たちにも一刻も早く平穏な日々が訪れますように。それにしても原発さえなければ復興はもっと早かっただろうにと思います。

2014年3月10日(月) 昨夜は雨が降ってましたが、山間部では雪になっていたようです。朝から日はあたっていましたが、風が冷たい1日でした。今朝、家の中からモズが餌取りをしているのが見えました。遠かったのでピントが甘くなってますが、何か虫を捕まえたようです。これはメスですが、近くにオスもいたので子育てを始めようとしているようです。モズは他の鳥たちよりずっと時期が早いのです。夕方にはホーホケキョも聞きました。「♪春は名のみの・・・」なんてもう言ってられなくなったのでしょうね。

2014年3月9日(日)

 イヌノフグリの名付け親がかの世界的植物学者の牧野富太郎博士であることに先日触れましたが、博士にはなっても学歴というものはない人でした。そのために世界に名が知られるほどの業績があったにも拘らず教授にはなれなかったと言われています。しかし、幼い頃から向学心は旺盛で最初は寺子屋や伊藤蘭林という人の塾に通っていました。明教館(めいこうかん)という元は士族のためであった塾が郷校となって庶民にも開かれ、そこでも勉強していました。2年後に小学校が出来て移りましたが、それまでの勉強に比べてあまりにも退屈であったということで2年ほどでやめています。その明教館が博士の生家跡の近くに再移築されて公開されています。

2014年3月8日(土)

 1月7日に載せた部屋の外のプランターのたった1つのトマト。寒さのせいか水やりを怠ったせいか、木?は枯れていましたが、そのままにしてありました。おいておいても熟れそうにはないので、ついに今朝、採って口に入れました。トマトらしい味はしませんでしたが、凍っているようでなかなかオツな味でした。

2014年3月7日(金)

 寒いとはいっても日があたってくれるとそこそこの暖かさを感じます。田んぼの縁にオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)が咲いていました。3月だからあたりまえの時期ではありますが、この寒さの中で初めて見つけました。これは外来種。明治中期に東京で見つかって全国に広がったとか。在来種のイヌノフグリは絶滅危惧種になっています。気をつけているのですが、残念ながらまだ見たことがありません。そしてフグリという名前の由来になった果実も花にばかり気を取られていて見たことがないのは残念です。今年は気をつけていたいと思っています。

2014年3月6日(木)

 大阪湾では今、玉筋魚(いかなご)漁のシーズンです。地元の人たちはこれを買って来て「釘煮」を作るようですが、夫婦とも「よそ者」である我が家では残念ながらその食習慣はありません。でも、製造して小売もしているところは知っていますので、出かけたついでに寄って来ました。最近の大阪湾は「きれいになり過ぎた」と言われているので安心して食べられますが、福島の原発は首相の発言のように "under control"では決してないようです。太平洋の魚たちに影響を与えていないでしょうか。報道の自由が保障されている日本のように思いがちですが、私たちが本当に知りたいことが日本で報道されているとは限りません。私たちは知らないのに、外国の記者たちによって取材され報道されていることもいろいろあるようです。知人からこんなサイトを教えられました。拡散して欲しいとのことです。 http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1624.html

2014年3月5日(水)

 真冬の感じが戻って来ましたが、咲いた花は蕾に戻るわけにはいかないでしょう。私の部屋の外の鉢植ですが、クリスマスローズと沈丁花が満開です。寒くなっても沈丁花は当然の時期でしょうが、クリスマスローズの多くは春咲くようです。バラ科ではなくキンポウゲ科の植物ですが、イギリスでクリスマスの頃に咲くように改良された種がクリスマスローズの名前の由来のようです。でも、今はクリスマスでもおかしくない寒さです。

2014年3月4日(火)

 公開はしたくないところですが、水が溜まっていた流し台の下はこんなことになりました。水道管からの水漏れではないことが判明してヤレヤレです。最初から通気口が開けられていたら、こんな無様なことにする必要はなかったのです。窓ガラスの結露と同じことがこの中では起こっていたようです。また密閉してしまうのは不安なので金網張にすることにしました。まだ完成ではありません。袋に入っているのは炭ですが、もっとたくさん入れておこうかと考えています。乾燥の助けにもなるし、まさかの災害の時に燃料として役に立つかもしれないとの考えです。

2014年3月3日(月)

 また冬が戻って来ました。咲き始めた梅も戸惑っているでしょう。PM2.5も消えてしまったようで、淡路島もまたはっきり見えるようになりました。これはうれしいことです。田圃や畑の植え付けの準備が終わっているようですが、植えるのはまだまだのようです。私は散歩しながらこんな風景を楽しんでいるだけですが、たとえ趣味でも作物を作っている人はなかなか大変だと思います。関西ではやはり東大寺二月堂のお水取りが終わらないと春は来ないようです。でも、このごろは気象異常だからどうなるでしょう。

2014年3月2日(日)

 21世紀は戦争がなくなるどころか世界各地で紛争だらけのありさまです。気候も異常です。昔の中国では政治が悪いと天帝の怒りで悪天候になると言われていたようです。イギリスでも真冬の洪水が起こっていますが、今度はうれしい気象異常があったようです。2月27日から28日にかけてほとんどイギリス全土で何とオーロラが見られたそうです。スコットランドやアイルランドの北部なら見られてもそれほど不思議はないでしょうが、セーターや牛で有名なジャージー島でも見られたというから驚きます。ジャージー島はイギリス領にはなっていますが、フランス領でもおかしくない位置にあります。次のURLなどにたくさんの写真と記事が出ています。

http://www.bbc.com/news/world-europe-jersey-26374808 http://www.bbc.com/news/uk-26391542
http://www.bbc.com/news/uk-26378027

2014年3月1日(土)

 午後は買い物に出かけようかと思っていたら雨になりました。奈良へは昨日出かけていて正解でした。昨日の宝山寺の迎賓館「獅子閣」の写真を載せておきます。非公開になっていて近づけませんでしたので望遠ですが、下は清水の舞台のようになっているのがわかります。内部は和風になっているとのことです。見学希望が多くて一昨年あたりから年1回は公開されているようですが、今年がいつなのかまだ情報がありません。わかったらぜひまた宝山寺へ行ってみたいと思っています。