2018年 7月31日(火)その2

 『童謡歌手からみた 日本童謡史』は自分で買って一度は読んでいた本だが、目についたので本棚から取りだしてみた。ほとんど忘れていたので再読した。子どもの頃にラジオで聞いていた馴染みの歌手が次々と登場するユニークな童謡史だ。その中で紹介されていたのが鷲津名津江著『わらべうたとナーサリー・ライム』。
 鷲津名津江とは小鳩くるみの本名。童謡歌手で歌のお姉さんもやり、今は英語学・英文学を大学で教えている。この本はロンドン大学の修士論文を日本語にしたものだとのこと。『日本童謡史』を最初に読んだ時に注目してよかったはずだが、何故か気にしていなかったようだ。今回は読んでみたくなってアマゾンで調べてみた。1992年の出版だから、既に絶版のようで古本でのみ出ていた。しかし、値段は安くない。念のためにと市立図書館にあたってみると、うれしいことに所蔵されていた。早速、借りだして読んだ。
 元が論文なので少々固い内容だが、案外抵抗なく読めた。4才から童謡を歌って来たという経歴の学者だけに、著名な言語学者も気がつかないところに注目しているのがこの論文のユニークなところだろう。日本語のリズムと英語のリズムが根本的に違う理由として言語の「リズム素」と「旋律素」ということを提唱している。言語学的にも注目されてしかるべきだと思うが、これを追究している学者が彼女の他にいるだろうか。

2018年 7月31日(火)

 特に西日本での大雨や猛烈な暑さの連続に加えて、台風が東から来て西に進んで南下するとは。これまでにない異常さの連続の7月もとうとう最後の日になりました。個人的にもこれまで体験したことがない生活を余儀なくされていましたが、幸い気分は悪くなかったので読書はよくできた7月でした。
 その1冊は有村浩の『旅猫リポート』の英訳版です。『植物図鑑』や『阪急電車』などいくつかは読んだことがありましたが、まだ読んだことがない作品でした。それを英訳で読もうとは思っていませんでしたが、彼女は高知県出身ということでも親しみを感じている作家でもありました。
 この表紙はなかなか魅力的なんですが、この本の主人公の猫とは全く違います。理由はネットで見つけた中国の障害者の作品を使ったからだそうです。それを補うためか各章の初めに友人の娘の Yoco のイラストが使われています。それで、いつものように彼女の父親からのプレゼントです。が、よく見ると彼女が描いた猫もナナという猫の顔とはちょっと違っています。映画にもなるようで、そのチラシに使われた猫の顔がナナの顏のようです。飼い主の元の猫がハチ(八)という名前で、そっくりなのが飼い始めた理由だからです。ナナになったのは尻尾が7になっていたからです。
 そんなことはともかく、原作では楽しめない部分も楽しめたので思わぬうれしいプレゼントでした。猫好きの人たちにはお勧めです。

2018年 7月26日(木)

 庭の蝉が鳴いていたので、今朝はほんの少し気温が低かったようだ。6時過ぎに家を出て浜辺へ直行してグンバイヒルガオの花を確認して来た。暑いので去年よりも早いようだ。既に落ちているのもあったが、3輪咲いていた。今年は実を付けるだろうか。帰りはちょっと薮になっているところを通ってみた。蚊もいるので嫌だったが、イトトンボとマダラヒカゲがいた。

2018年 7月20日(金)

 10年間続けて来た自然と本の会と西鳥取公民館共催の「海ホタル観賞会」でした。私が出席できない場合に備えてウミホタルの説明はKさんに頼んでありました。流石は水の生き物に詳しい専門家で、大勢の子どもたちも熱心に応答していました。司会にはいつものとおりMさんも体調がよくない中を来てくれていました。その他のみなさんにも感謝です。浜辺までの案内はいつものとおり私が担当しました。浜辺では既に捕獲担当者たちが頑張ってくれていましたので、いつもならすぐに参加のみなさんを喜ばせられるところでした。しかし、例年と違って風が相当あって波もかなりありました。そのせいか、ウミホタルはなかなか獲れませんでした。Kさんがスナガニの説明もしてくれていたので、その間に探しに行って捕まえて来た人たちが何人もいました。おかげでいつもとは違った楽しみがありました。しかし、肝心のウミホタルは何度挑戦しても結局1匹も捕獲できませんでした。こんなことは10年間で初めてでした。数日前の予行の時も少なかったようですが、陸上だけではなく海の中でも異変が起こっているのかも知れません。天候と生き物相手ではこれも仕方ないことです。来年を期待してまた参加してもらうしかありません。

2018年 7月18日(水)

 しばらく散歩もままならない状況でしたが、猛暑でもリハビリとして運動しなければなりません。運動といっても最近の私は歩くだけですが、久しぶりで朝食前の散歩で歩数を稼ぐことにしました。よく見ているお地蔵さんにも異変がありました。いつも何か綺麗に着せられて花も添えられていたのに、裸になっていました。確か顔もあったはずなのに首無し地蔵になってました。何があったのでしよう。
グンバイ昼顔も気になっていたので今朝は浜辺まで足を伸ばしました。予定の浜の手前でしたが、堤防の上にビールの空き缶が3つ並んでいました。いい景色を眺めながら楽しんだのでしょうが、海に放り込まなかったのがまだいいというところでしょうか。山のマナーはかなりよくなっていますが、海辺に来る連中には困った輩がかなりいます。せめて海には落ちないところにと思った移動はさせておきました。
浜辺に行ってみるとグンバイ昼顔はゴミにも負けず勢いよく広がっていましたが、花が咲くのはもう少し後のようです。それで帰ろうと思いましたが、プラスチックゴミがどうにも気になりました。気になっても1人の時は見て見ぬふりをして来ましたが、今日は大きな空のビニール袋を見つけていたし、スーパーで使うような籠も半分砂に埋まってありました。これは拾えということだと思って、ともかく2つがいっぱいになるまでゴミ集めをしました。短時間で1人の労力では知れたものですが、20日にはウミホタル観賞会が予定されている浜が少しはきれいになったかなと思って帰って来ました。歩数計を見たら、今日の予定歩行数は超していました。