*私たちは自然保全活動と合体した「樹林墓地」を創りたいと思っています。これはそのための資料です。私たちの樹林墓地は下に例をあげた2つの寺の樹木葬墓地を参考にしています。
【樹木葬の例】
知勝院
雑木林づくりと墓地が合体した散骨ではない新しいかたちの自然な葬法。1999年11月1日誕生の日本初の樹木葬墓地。
所在地岩手県一関市萩荘字栃倉(一関駅西方15km、車で約25分)
墓参 通年可能です。墓地内への立ち入りは午前9時30分から午後4時まで 面積 約2万7千㎡
形態 「花に生まれ変わる仏たち」を樹木葬墓地のコンセプト。埋葬地を示すものとして、山ツツジなどの花木を植え、墓石、カロートなどの人工物は一切設置を禁止。
条件 宗教宗派を問わず。
費 用 50万円(使用料として)
宝宗寺
山口県 萩の里山 宝宗寺。散骨はせず土の中に遺骨を埋葬し、石碑ではなくお好きな樹木を植える。遺骨は土に返り森を育て、さまざまな生命を育み続けます。宝宗寺では裏山を樹木葬墓地として、今生えている木、地形を生かしながら手を入れていっています。ここを大型機械で整地したりしないで、かつての里山と同じように人の手で時間と手間をかけて森を育てていっています。供養料はそのためにも使われるのです。樹木葬として記念植樹を行うことが、まだまだほんの少しですが萩の里山を育てるのです。皆様のご支援をいただきたいと思います。
http://www.geocities.jp/jumokuso_hagi/
*こんなものにするつもりはありませんが参考までに。
佐倉ふれあいパーク 花小金井ふれあいパーク 秋津ふれあいパーク
樹木葬「ダイアナ」は、バラの樹の下で眠る日本で初めての“バラの樹木葬”。毎年咲くダイアナプリンセスオブウェールズなどが故人の思いを美しく彩る。
費用 佐倉ふれあいパーク 280,000円
花小金井ふれあいパーク 580,000円 700,000円
秋津ふれあいパーク 480,000円
http://www.iseya.co.jp/grave/jumokusou.html
北摂池田メモリアルパーク/大阪生駒霊園/金剛生駒霊園
13年間は桜の木の下で、そののち合祀永代供養墓「なごみ園」へ。
費用 夫婦800,000円
http://www.nagomi-reibyo.com/sakura.html
知勝院の「樹木葬墓地」約款の概要
美しい里山を後世に残すという主旨[約款第1条]のもと、墓地として許可された里山に遺骨を埋蔵します。
宗教・宗派を問わず、墓地の使用を認めます。[約款第4条第10項]
墓地の形態(1)(一般墓地との共通点)
一般墓地と同じように、一定の面積(半径1メートル以内の円内)を墓所として使用する権利を認めるものです。[第4条第1項]
継承者が続けて使用することが出来ます。[第7条1項] 継承者がいない方はそのまま永続的に改葬されずに保護されるので安心です。使用権の転売・返金(現金変換)はできません。[4条7項、8条1項]
墓地の形態(2)(一般墓地との相違点) 墓地には人工物を一切設置できません。[第4条第5項] カロート(納骨堂)も設置できません。穴を掘って埋蔵します。[第4条第9項] 埋蔵地の確認は、基準木、基準点から距離を測るとともに、埋葬地の上に花木を植えることによって示します。[第4条第2項]
里山を保全することを重視していますので、線香などの火気の使用はできません。また供物は供養後すみやかにかたづけることをお願いしています。
墓石の代わりとなる花木は、ヤマツツジ、エゾアジサイ、バイカツツジ、ウメモドキ、ナツハゼ、ガマズミなど墓地の環境に合った低木類から選びます。樹種によっては場所が限定されます。
納 入 金
使用料は50万円です。[第2条第2項]
年会費は年8千円です。[第3条第1項]
墓地に2体目以降埋蔵するときは、1体につき10万円を納入していただきます。[第4条第4項]
見学会と墓参期間について
12月上旬から翌年清明節の日(おおむね4月5日)の間は見学会をしておりません。
墓参は通年可能です。 ただし、積雪期間は除雪の都合から事前に連絡を下さい。また、墓地内への立ち入りは午前9時30分から午後4時までとなっております。ペット等の墓地内へ同伴はお断りしています。(寺務所で一時預かりとなります)
Q&A
[朝日新聞で見たのですが、一関以外でも「樹木葬を取り入れる動きが出るなど寺側の関心も広がっている」とありました。 私は山口県ですが、近くにそのような動きがあるのでしょうか]
既存の墓地を利用して、墓石を建てず木を植えると言うのであれば、私が始めた樹木葬の一部を取り入れたものと言うことになります。
しかし、一関の樹木葬は、里山を買い、地域住民の了承と行政の許可を取って、里山の自然をそのまま活かすようにしたもので、他の県、特に大都市を含む県では許可が難しいと思われます。
墓地の経営許可の条件は県ごとに異なるからです。
樹木葬が評判になりましたので、業者がお寺を利用し、樹木葬と称して墓地を売ろうという動きがあるようにも聞いております。
今のところ、私に相談した上で、樹木葬と言う名称を使用している例はありませんので、たとえ「樹木葬」と称しているところがあったとしても、里山の保全と結びつけるような動きではないと思います。
そのような動きについては、雑誌「SOGI」の編集長碑文谷氏、副編集長の宗田氏が詳しいので、おたずねになったらいかがでしょうか。
電話は03-3341-4301 表現文化社にお願いします。
[私と夫は事実婚です。婚姻届を出していません。散骨や樹木葬に関心を持っています。自然に還るということも大いに共感しているので、一関には親戚も友人もいないのですが、樹木葬墓地に申し込みたいと考えました。お墓と言うとすぐ家制度とか、跡取りとか連想します。私たちのような間柄で申し込みできるのでしょうか。ちなみに子供はいません]
樹木葬墓地はイエ制度や宗教宗派とはまったく無縁です。基本的には契約者と家族同様の人も埋骨できます。契約者の実家の父母、姉妹、別姓の夫婦などがこれにあたります。家族同様にしている友人同士というような場合は、委細をお伺いした上で許可する場合もあります。あなたの場合はまったく問題にならないので安心してください。
宝宗寺で行う「樹木葬」について
あなたの樹木葬が、萩の里山を守るのにほんの少し役立ちます 『豊かな自然』という言葉に美しい田園風景や田舎の山々を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。里山とはこうした風景のことを言います。実はこれは原始の森とは違い人の手により作られてきたものです。『自然』と人間が上手に共存するために築き上げられた先祖の知恵の結晶なのです。
豊かな里山は原始の森とは違う安定した穏和な水と恵みをもたらします。穏和な里山がやさしく人の生活を包んでいてくれたのです。しかし、産業の主体が農林業から商工業に変わっていった日本では、里山は人の手を離れ放置されるようになりました。人の手により秩序が作られていた里山は、人の手を離れてもそのまま原始の森に戻りはしません。原始の森の秩序を持たない山野は病んでいき崩れるように荒廃していきます。これは人に飼いならされた動物を野性に戻すのが難しいのと同じです。
一方で今では山野が人に使われるのは山が切り開かれていくときばかりです。人口の増加と核家族化により増えつづける墓地も、こうして少なからず自然を切り崩していっています。切り開くのとは違う形での山野の利用の必要性。そうした問題の中で生まれた新たな文化が樹木葬なのです。
宝宗寺では裏山を樹木葬墓地として、今生えている木、地形を生かしながら手を入れていっています。ここを大型機械で整地したりしないで、かつての里山と同じように人の手で時間と手間をかけて森を育てていっています。供養料はそのためにも使われるのです。樹木葬として記念植樹を行うことが、まだまだほんの少しですが萩の里山を育てるのです。皆様のご支援をいただきたいと思います。樹木葬が里山を守る新たな知恵の一つとして広く普及していけばとささやかながら願っております。
宝宗寺の樹木葬は墓地として認可されている里山(2005年現在は宝宗寺の裏手にある山)に遺骨を埋葬し記念植樹を行っていただいております。
埋葬と植樹
ご遺骨は直接埋葬していただくか、土に返る骨壷を使われてもかまいません。お選びいただいた苗木をお植えいたしますが、ご希望があれば土をかけるのにご参加いただけます。墓石などはおきませんが、場所には目印をつけ他の方と重なる事が無いようにします。
骨壷について
骨壷を使用される場合は、土に返る素材のものでしたらご利用いただけます。事前にどのようなものであるかご相談ください。ご参考までにおよそ以下のような基準で、使用可かどうか判断させていただきます。
使用できるもの・・・木箱、紙箱、布
使用できないもの・・・陶磁器、ガラス、プラスチック、化繊
当寺では竹を骨壷としてご用意できますので、ご希望の方はどうぞお問い合わせ下さい。左の写真以外の色合いのものもあります。
苗木について
苗木は、落葉樹の低木、花木 果樹等の中で土地に合うものの中からお選びいただきます。苗が根付かない、気候などにより枯れた場合10年間は新しい苗を植え替えます。10年以上たって山の木が自然に枯れる事はあまりありませんが、それ以後は自然に生えた木を育てる事とします。
埋葬の際の宗教儀式について
宝宗寺の樹木葬墓地は宗教・宗派に関係なく墓地のみ・・・つまり土に返る場所としてのみ、使っていただけますのでお寺とのつながりや宗教の違いといったことを気にせず安心してお選びいただけます。宗教により儀式の形式や必要性などが異なると思いますので、事前に打ち合わせを行いまして自由に決めていただけるように致します。